第22話

21.
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2021/10/10 13:32
西島 side




大西「え、あなたちゃん、23なん?!」


『まぁ……』


大西「んで、彼氏いない歴=年齢、と…」


『それは、言わないでください。』


大西「でも、めっちゃ意外。」


『そう、ですかね…。』


『こんな、そこら辺の女子より下の顔のやつに、彼氏いたら恐ろしいやないですか。笑』


大西「なんでそんな、自分を下げるん?」


「あなたちゃん、自分が思っとる以上に可愛いんやから、もっと自信持ってええと思う。」





流星くんは、きっと、気を遣って言ってくれたと思う。


でも、ちゃんと、自分が思ったことをそのまま伝えてくれたのなら、


それはそれで、嬉しい。




嬉しい…はずなんだ。


けど、…自信なんて、持てるはずがない。
























やって、今まで自分の顔、貶され続けてきたんやから。




『…私の外見の話は、終わりにしましょ。』


大西「、今までになんかあったん?」


『え、…?』


大西「急に、暗くなっちゃったから。」


「そっちが暗いと、なんかこっちまで申し訳ない気持ちになっちゃうしさ」


『あ、ごめんなさい…。』


大西「別にええんやけどね。笑」





「思ったんやけどさ、住んでるところ、ここら辺なん?」


『いえ、職場が近いんです。』


大西「そーなんやね。笑」


『家は、ここからの最寄り駅から、2つほど離れた駅の近くです。』


大西「てことは、毎朝電車通勤?」


『そんな、感じですかね。笑』


大西「お疲れ様やね。」




ポン。


大西さんは、そう言うと、優しく私の頭を撫でた。


不意的なこともあって、少しときめいてしまったのは、…気のせいだろうか。


けど、その撫でてくれた時の、大西さんとの顔面の近さが


ある意味、問題だった。


私の鼻先と、大西さんの鼻先の距離、


もう、約10cmぐらいで。


その瞬間に、ここに毎日通っている、女子の気持ちが少しだけ分かった気がした。






スタッフ「流星、ちょっといいか。」


大西「あ、わかった。」


「あなたちゃん、ちょっと、待っててな。」


『あ、はい、…。』






スタッフさんに呼ばれて、大西さんは席を外した。


1人になった時に、心を落ち着かせるように軽いため息を漏らした。





「また来たんや。」


『、わ、!!!』










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