海人です。高校生です。
彼女います!!
でも...
正直、どっちでもいい。
今は藍とショッピングに来ている。
無駄金...
聞いてない。
でもそんなこと言ったら傷つける。
あぁ、聞いてない。
分かってるなら言わないで欲しい。
最近、冷め期に入ってきている。
自分でもわかる。
藍から告白してきて、なんとなくOKした。
別に、俺が好きだった訳では無い。
もちろん終わっている。
めんどくさい。
よし。帰れる。
疲れた。
今日は異常に疲れた。
あの人、どこかで会ったことあるような...
もしかして、運命の人?
...んなわけ笑
帰ろー。
私、あなた!
小学校の時までこっちに住んでたんだけど、お父さんの転勤で大阪に住んでたんだ!
でもこっちに戻ることになって、前住んでたのと同じ家に住むことになったの!
海人..いるかな...
いやいや、さすがにいないでしょ笑
もうすぐ家だ。
ん?あれ、さっきの人だ。
あれ..?
かいとって、あの海人?
いや、まさかね。
あっちも気づいてなかったし。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!