第2話

『Comin' to my MILGRAM』
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2026/04/12 08:00 更新
SHIRO
SHIRO
…おはようございます、囚人番号四番 リン。
SHIRO
SHIRO
いいえ、看守リン様。
リン
リン
…ここ…は…
リン
リン
…今度は白い兎…
SHIRO
SHIRO
ええ。ジャックと違いSHIRO(シロ)は紛うことなき兎でございます。
リン
リン
何、また…別のことが始まるの?
SHIRO
SHIRO
別のこと、というと。
リン
リン
え?そりゃ……あれ、何があったんだっけ…ええと…
SHIRO
SHIRO
思い出そうとなさらなくて結構です。
SHIRO
SHIRO
リン様からは、自分がミルグラムの囚人であったこと、裁きを受けている最中であったこと、ミルグラムへ来る前の記憶、
SHIRO
SHIRO
この三点以外の記憶を全て削除させていただきました。
リン
リン
え?…こ、困るんだけど。自分がどうなったのか、結構気にしてたのに…
SHIRO
SHIRO
というよりも、リン様には『ない』のです。
リン
リン
…どういうこと?
SHIRO
SHIRO
リン様は、リン様ご自身ではあらせられません。
SHIRO
SHIRO
リン様が今覚えていらっしゃる記憶のみをコピーしただけの、複製体でございます。
リン
リン
…え、私本物の柊木(ひいらぎ)リンじゃないってこと?
SHIRO
SHIRO
その通りでございます。
SHIRO
SHIRO
リン様は本物のリン様ではあらせられませんので、ここに助けが来ることはございません。
SHIRO
SHIRO
どうかご理解ください。
リン
リン
…今度は私になにしろって言うのかな?
SHIRO
SHIRO
リン様には、空想監獄MILGRAM βの看守をして頂きます。
リン
リン
看守?
リン
リン
…ヒトゴロシの私が?
SHIRO
SHIRO
そう仰るのも無理もございません。
IRISA
IRISA
…無理もないけど、決定には従って貰うよ
リン
リン
…誰…?
IRISA
IRISA
ああ、直接面識は無いよね。そうだった。
IRISA
IRISA
私は“IRISA(イライザ)”…MILGRAMを愛する者だよ
IRISA
IRISA
そちらの監獄では幽霊だなんだと呼ばれていたはずだ。まぁ、思い出せなければそれでいいけれどね。
リン
リン
…幽霊……。
IRISA
IRISA
さて、親愛なる柊木(ひいらぎ)リン。
IRISA
IRISA
君には自分に下されようとしていた判決を忘れ…こちらの監獄で看守という仕事をやり遂げる義務がある。
IRISA
IRISA
「しない」「できない」「やりたくない」は受け付けていない。
リン
リン
…分かりましたよ
IRISA
IRISA
そう言ってくれると思ったよ。
リン
リン
でもなんで私なんですか?
リン
リン
他に九人もいたのに、どうして。
SHIRO
SHIRO
IRISA(イライザ)様がリン様をお気に召されたからでございます。
IRISA
IRISA
ああ。トラブルが起こっても冷静であり続けようとした態度、その感性、容姿、性格…何を取っても、君は素晴らしかった。
IRISA
IRISA
次は私だけの監獄で看守をさせたい。そう思ったんだ。
リン
リン
待ってください、トラブルがあったんですか?
IRISA
IRISA
君があちらを心配する必要はないよ。トラブルならあちらの君がきちんと経験してくれているから。
IRISA
IRISA
君は複製体だ。超常実験倫理会(テストレコード)が定めたルールでは、君に何をしても私が罪に問われることはない。
IRISA
IRISA
つまり、外部からの助けは望めない。
IRISA
IRISA
君がここを出る方法は、看守としての仕事を全うすることしかない。
IRISA
IRISA
わかるね?
リン
リン
…なんで私がそんなこと、って言いたいですけど…冗談じゃないんですね。
IRISA
IRISA
ああ。
リン
リン
…分かりましたよ。やるしかないんですよね。
IRISA
IRISA
聞き分けが良くて助かる。
IRISA
IRISA
ガイドはSHIRO(シロ)に任せてある。用途に合わせてKURO(クロ)も勝手に使え。ではな。
SHIRO
SHIRO
リン様、これからよろしくお願い致します。
SHIRO
SHIRO
改めまして、監獄案内人(プリズンガイド)のSHIRO(シロ)と申します
リン
リン
…リンだよ
SHIRO
SHIRO
これからよろしくお願い致します。
《Code:MILGRAM 起動》

《囚人 の情報を読み込み中. . .》

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