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第10話

N I N E .


その日の帰り道は、桃漓と別れたあと本屋に立ち寄ることにした。


るる
 な ん か 良 い 本 … 無 い か な 


なんて呟いて、本棚に手を伸ばした。







バチッ











何かとぶつかったような感覚。それと同時に私の指先には電流が走った。




静電気、だろうか?




るる
 ご … め ん な さ 、 






ぶつかったのは本ではなく、同じ本を取ろうとしていた人の指だということに気が付き、咄嗟に頭を下げた。








千世
 る る ち ゃ ん じ ゃ ん . 



聞き覚えのある声にはっと頭を上げる。











ちせちゃんだ_______




あれ以来会うことも連絡をとることもなく、何となく避けるような形になってしまっていたちせちゃんに、今どんな顔を向けたらいい…??








千世
 こ の 本 、 気 に な る よ ね . 
るる
 う ん 、 
千世
 い い よ ね …… 
るる
 う ん 、 



うん、じゃなくてもっといい答えを返したい。
なのに……





言葉を探しても出てこない。




何事も無かったかのように笑ってる ちせちゃんを見て、私が悩んでいるのが少し馬鹿らしくも思えた。







るる
 ね ぇ 
千世
 な ぁ に ? 
るる
 怒 っ て な い の ?? 
千世
 何 を ? 
るる
 だ っ て 、私 こ の 前 …… 
千世
 怒 っ て な い よ ?? 



あぁ、またか。
この案件もなかった事にして、踏み込んで来て欲しくないんだね。



彼が、私と向き合って話をしてくれるにはまだ時間がかかりそうだ。



next.