それから私たちは、何度も会うようになった.
お互いを異性として意識したことも無いし、ずっとこのままの関係でいい..
可愛いちせちゃんのそばに居られることが
何より幸せになっていった.
別れ際に、いつもこうやって手を振ってくれるちせちゃんが好きだった.
学校に友達が居なくても、ちせちゃんが居る.
____所詮、
ネットで知り合った人で素性も知らない人.
だけど、自分を誰よりも分かってくれる人.
人に媚びることが嫌いな私は、
人間関係でも苦労してきた方だと思う..
『○○ちゃんが言ってるから』
『るるもそう思うよね??』
『るるも、可愛いっていってくれるでしょ??』
____全く思わない.
そんな事に同調しているのも馬鹿らしくなって、高校の1年目で孤立した.
そこで、暇潰しに始めたのがSNSだった.
画面を開き、アカウントを作る.
そして、初めてフォローをしたのが
ちせちゃんだった.
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千世@CHIiii__SE
フォロー有難う‼
君と同い年だ⭐⭐ 良かったら絡もう??😂
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るる.@Ruuru_01
@CHiii__SE
初めまして.
素敵なお顔されてますね‼
こちらこそ.絡んでください.
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@Ruuru_01
素敵?笑笑
有難う.✨ そういって貰えると
俺すっごい嬉しい‼
おんおん!仲良くしようぜ💗
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@CHiii__SE
勿論です. こんな私で良ければ.😌
私も、そんな顔に生まれたかった.
俺っ娘なんですか??
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@Ruuru_01
あ…
ううん.俺、男の子なの.
やっぱ…こんなんが男ってるるも引く??
next.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。