あなたside
今日はクラスが決まる日!!
じんと一緒になれるといいなって思ってる自分と
密かに永瀬くんと一緒にならないかなって思ってる自分もいる。
ばか。私は男性恐怖症だってば。
なれたとしても話せれないって。
そしていよいよ発表。
下駄箱前にはたくさんの人が群れてて
張り出されている紙がよく見えない。
じんが私の手を握って、紙の前へと引っ張ってくれた。
1組からゆっくり息をのみ、見ていった。
お願い神様。
じんと同じクラスじゃないと生きていけないの…。
ショック…。
嘘でしょ?じゃあ…じんがいないのにどうやって生きていけと?
じんは私の手を握ってその群れから
少し離れたところで止まった。
じんは迷わず私の背中をさすってくれた。
その時、私の背後から聞いたことのある声が聞こえた。
2人は少し離れたところで待ってた。
じん、ありがとう。
その言葉を胸に頑張ってみる。
じんがいなくても生きていけるようにならないと
好きな人に告白できなくなるもんね。
やばい…永瀬くんに話しかけられるとは思わなかった…。
どうしよ、余計に緊張して話せれないって。
じん〜っありがと。゚( ゚இωஇ゚)゚。
あぁ〜私の通訳が行ってしまう〜…。
本当は一人で行けるだなんて嘘。
じんに心配かけたくなくて一人で行けるって言っちゃった。
でもどうしよ…。
うわあっ〜っ!!??
永瀬くんの存在忘れてた〜〜っ!!
やばい…こんなに心臓って高鳴るもんなの…?
始めてすぎて対処法が分からない…。
うそ…マジで言ってる…?
そうだ…じんと同じクラスじゃないのがショックで泣いてから
肝心な永瀬くんのクラス見るの忘れてた…。
お、おもろい…って言われた…\(//Д//)/
嬉しいような嬉しくないような…。
あの人…?
って誰?
やっぱり彼女さん…?
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。