第42話

42羽
654
2020/02/07 14:34
勇太side


今日の帰りは、いつものように優太と一緒に帰った

優太
優太
ごめんな?俺のせいで気まづくさせてるよね
勇太
勇太
そんな事ないよ笑
優太
優太
ほら、鳥宮さん倒れたらしいじゃん
勇太
勇太
あぁ…
優太
優太
やっぱり俺のせいだよね?
勇太
勇太
違うよ笑
確かに倒れたけど
優太
優太
やっぱり神宮寺ずっと傍にいてあげたんでしょ?
勇太
勇太
いやぁ…
優太
優太
え、いてあげなかったの!?
勇太
勇太
うん笑
優太
優太
なんでなんで!?
あ、もしかして廉に取られたとか?あんなやつに気遣わなくていいからね?
勇太
勇太
あなたが…そうして欲しいって言ったんだ
優太
優太
鳥宮さんが?
勇太
勇太
うん、あなただって大好きな廉と一緒にいたいよ
優太
優太
神宮寺…
勇太
勇太
それに一緒に住んでるし、そんな辛いと思ったりはしてないよ笑
優太
優太
そっか、神宮寺は強いな笑
勇太
勇太
そうかな笑

ほんとに俺は強いのかな…

あなたと一緒に住んでるしって
そう思い込んで逃げてるだけなんじゃ…
優太
優太
じゃあ俺こっちだから、じゃあな!
勇太
勇太
あ、うん、またあした
去っていく優太の背中をずっと眺めた


そうだよな、俺はあなたのことが好きってことに変わりはない









家にて…
わたし
わたし
ただいま〜
俺よりもあとにあなたが帰ってきた

また意識が無くならないように、優しく接しないと
勇太
勇太
…おかえり笑
わたし
わたし
…た、ただいま、
やっぱり喋り方変…
勇太
勇太
今日何食べたい?
わたし
わたし
な、なんでも、いいよ
緊張してんのかな
勇太
勇太
じゃあ…あなたの好きなオムライスにする?
わたし
わたし
…うん、、なんでも、いい
俺とはもう、仲良く話してくれないの?
勇太
勇太
…帰ってきたばかりで悪いんだけどさ
わたし
わたし
勇太
勇太
ご飯作るの手伝ってくれないかな
いつもならこんなこと言わない

あなたが怪我したら困るから


でも今回だけはあえて言う

元通りになりたいから
わたし
わたし
…ごめん、宿題多くてむり、かも
勇太
勇太
そっか…わかった、できたら呼ぶね
そう言うとうなずいて自分の部屋へ閉じこもった


やっぱりもう元に戻れないの…?









コンコン
勇太
勇太
あなた〜ご飯できたよ、一緒に食べよ
呼んでも返事がない

もしかしてもう嫌われたのかなってドアノブに手をかけた

鍵は閉まってなくて扉はゆっくりと開いた
勇太
勇太
入るよ〜…
扉を開くと、あなたは勉強机の上にノートを広げ、その上に伏せて寝ていた
勇太
勇太
…お疲れ様(ボソッ
近くにあった毛布を肩までかけ、あなたの顔をじっと見つめた
勇太
勇太
こんな可愛い子、誰にも渡したくないよ…(ボソッ
ごめんねあなた、あまりにも可愛すぎてキスした

気づいてなかったからよかったけど、もし起きてたら大変なことになるよね笑





もう逃げたりなんかしたくないから

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