第29話

29羽

971

2019/10/12 17:23

勇太side

廉

待てや


廉に呼び止められた俺は3人に背を向けたままだ

優太

廉どうしたの？

廉

いや、優太には関係ないことやねんけど笑

優太

うん？

廉

ちょっと黙っといてや笑

優太

あ、わかった

廉

あ、で、待てや！笑

廉

ほんとに俺があなた貰ってええの？

勇太

…

廉

あなたに聞いたよ

廉

神宮寺、あなたに別れよって言ったんやろ？

優太

え、まじで…

廉

なんでそんなこと言ったん？

廉

あなたが傷つくことぐらい分からへんの？

勇太

…なんだよ、今更

廉

は？


俺は廉の方を向いた

勇太

お前が…廉があなたを諦めてくれって言ったんだろ！？

勇太

それなのになんだよ！ほんとに俺が貰ってええの？って何！？

勇太

自分が一生大切にしたいと思うならいちいち聞いてくんな！！

わたし

じん…

勇太

…っ

わたし

ごめんね、じん

勇太

なんであなたが謝ってんの…

わたし

だって…私、じんの気持ちひとつもわかってあげられなかったんだよ？

勇太

そんなことない…

勇太

あなたは…


あなたは…

勇太

俺のそばにずっといてくれたじゃん

勇太

それだけで俺は幸せだよ？

わたし

ほんとに…？

勇太

うん、俺の方こそごめん

勇太

急に別れ話とか言って

勇太

怒鳴ったりして…怖かったよね？

わたし

ううん、怖くなんかないよ

わたし

だって私はずっとじんが
大好きだから(*´︶`*)




それが、その言葉が、俺の彼女のままだったらもっと幸せだったのに…

一緒に暮らしてるのに

あなたはもう旅立つのかなって感じがして

寂しいよ笑

勇太

じゃあ俺は先帰ってるから、後でね

わたし

うん笑

勇太

あ、それと、廉…

廉

？

勇太

あなたを泣かしたら覚えとけよ

勇太

いつまでも俺はあなたが好きだから、いつでも取り返しに行く

廉

わかってるよ…笑

勇太

少しでも傷つけたら許さないからな

廉

わかってるって笑

勇太

ほんとに？

廉

うん笑

廉

俺はあなたを幸せにしてやる笑


そう言って廉はあなたの肩を引き寄せた

わたし

…///

勇太

じゃあな笑

優太

あ、待って！俺にもなんか言って！

勇太

え、なんで笑

優太

俺にはないっておかしくない？

勇太

いや、関係ないでしょ笑

優太

ねぇ頼むよ〜

優太

命かけるから〜

勇太

いや、何に笑

廉

でた、命かける笑

優太

お願い！

勇太

わかったよ…笑

勇太

じゃあ優太はー…とにかくサポートする…とか？

優太

サポートね、任せて！

勇太

うん笑

優太

で、なにをサポートすればいい？


_(┐「ε:)_ｽﾞｺｰ


ってなるからやめて笑

勇太

だから笑
この2人をだよ笑

優太

あぁなるほどね笑

優太

任せて！

廉

ほんとに大丈夫なんか…？

勇太

それな笑
てか、2人の邪魔になるしもう帰ろ？笑

優太

あ、そうだね笑
ごめんごめん笑

勇太

全然サポート出来てないし笑


俺は優太と帰りました


もしここで1人だったら泣いてたのかな俺





優太のおかげで楽しく帰れたよ





ありがとな


俺のサポートしてくれて笑

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第30話 30羽

♚R♔

コンテスト受賞作品

グランプリ

好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。