第7話

ウィーロ・ラマシュツ
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2023/02/12 00:00
拳を握りしめてみた。指や骨から確かな感覚が伝わり、まるで無限の力を持っているような感じがする。この体はそれほどまでに万全であった。
自我
これほど体調が優れているのは、いつぶりか覚えてますか?500年ぶりでしょうか?長い、あまりにも長すぎます。
イド
これが本当のあなたです。さぁ、行きましょう!
バキン
体を包んでいた液体から解き放たれた。圧力がなくなり、身軽になった体は心地よさを感じる。
装置を出て、地面に足をつける。
???
我が戦友よ!やっと目覚めてくれた。
懐かしい声が響き、ドアの方を見ると、そこには笑顔を見せている黒髪の女性がいた。
自我
彼女がウィーロ・ラマシュツです。
イド
あなたと彼女の関係は一言で表現できません。
超自我
彼はあなたの友だと言いましたが、あなたを騙しました。
ウィーロ・ラマシュツ
ウィーロ・ラマシュツ
挨拶してくれないの?まぁ、目覚めたばかりだから、仕方がないわね。経過観察と治療が必要になってくるわ。
手術結果は成功、検査結果も完治したと出てたんだけど、なかなか意識が戻らないようで……何かあったんじゃないかと心配したよ。
我が友よ、私を悪く思わないで?大丈夫?私のことは認識できるよね?
???
……
イド
死んでも忘れないと、言いつけましょう!
超自我
まずはその出方を伺いましょう。丸腰の相手を攻撃してはいけません。
イド
はい?この人は召喚魔法の天才なのですよ?
いつでも武器を出せてもおかしくはありません!
自我
あなたがなぜここにいるか、聞いてみましょう。

アンケート

口を開く…
「死んでも忘れません」
38%
「僕はなぜここにいる?」
63%
投票数: 8票

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