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第149話

#138
1,411
2022/02/09 23:00
どぬくside
俺達は学校を休んで病院にいる。

あなたの下の名前を見舞ってから、

先に出ると告げて奏の病室に。
ガラガラガラ
大きな引き戸を横にスライドさせて、

中に入る。

ベッドの隣りの椅子に腰を掛けて、

ベッドの上に寝た奏に目を落とす。
どぬく
どぬく
なんで……
目を閉じて開かない奏。
どぬく
どぬく
頼むから、起きてよ
白い瞼で眼を覆い、スヤスヤと眠る、

静かな奏に向かって言う。
どぬく
どぬく
俺が近くにいれば救えたのに……
どぬく
どぬく
近くにいれば良かった……ッ!
視界が霞む。

自分の顔が崩れてくのが分かる。

留めとなく溢れる涙。
どぬく
どぬく
せめて、せめて……
どぬく
どぬく
せめて、奏に────────
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
どぬく
どぬく
“好き”って言わせてよ…ッ
気づけば好きだった。

「守りたい」って思えたんだ。

片想いでも良かった。

せめて、想いは伝えようと思った。

いつまでも俺が戸惑ってるからだ。

今となっては後悔しかない。

もっと早く言えば良かった。俺に勇気があれば…。
奏
ん……。
そう言って奏が寝返りを打とうとする。

そんな脚で寝返りなんて……。
奏
痛ッ!
思わぬ痛みに奏が叫ぶ。

“痛ッ”って…………起きてる?
どぬく
どぬく
か、なで……?
奏
あ……
さっきの……聞かれてた?

困る。聞かれていませんように。
奏
なんか、ごめん……
向こうを向いた奏の顔は、

少し紅く見えた──────────。