第14話

宗教みたいな組織。
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2020/02/08 22:25
今日は、別組織に属すると思われる鬼が目撃された場所へと向かった。
竈門炭治郎
竈門炭治郎
別組織の鬼ってなんで分かるんだ?
不死川実弥
不死川実弥
刺青だとよ。その鬼には、左頬に梵字が彫られてたそうだ
我妻善逸
我妻善逸
ぼんじ…?
嘴平伊之助
嘴平伊之助
ぼんじってなんだ!!!食えんのか!!!
不死川玄弥
不死川玄弥
食べ物じゃねぇよ
貴女
貴女
梵字って言うのは、神仏を表す神聖な文字。つまり、その組織の大将は神様みたいに崇め奉られてるわけだ
尼宮の推察が正しければ、とんだ宗教みてぇな組織だなァ……。
目撃された場所に着くと、竈門がしゃがみ込み匂いを嗅いだ。
不死川実弥
不死川実弥
臭うのか
竈門炭治郎
竈門炭治郎
微かに残ってる、血の匂いと…鬼の匂いだ……。でも、この血の匂いの範囲は………
喰われた人は駄目か……。
竈門は犬みてぇに辺りの匂いを嗅ぐ。
竈門炭治郎
竈門炭治郎
この匂いは、あっちに続いています
指さした先は………
貴女
貴女
町、か……
我妻善逸
我妻善逸
嘘でしょ、まさか町に化けて潜んでんの??
嘴平伊之助
嘴平伊之助
おもしれぇ…!!!
不死川実弥
不死川実弥
探し出してどうするんだ。被害は出すの不味いだろ
貴女
貴女
あの町の規模を確認ししだい、対策を考える
不死川実弥
不死川実弥
尼宮、出来るか
俺の質問に、ちらっと俺を見て視線を逸らす。
貴女
貴女
私とこいつなら、出来る
鎹鴉
鎹鴉
呼ンダナ!!あなた!!
こいつの声は相変わらずうるせぇな…。
キャンキャンと鳴く鴉は尼宮の腕にとまる。
貴女
貴女
あの町の規模を確認する、いいな
鎹鴉
鎹鴉
任セロ!!
それだけ言って飛び立つ。
我妻善逸
我妻善逸
え、何するの??
不死川実弥
不死川実弥
鴉が行って帰ってきた時間で町の規模を測るんだァ…
嘴平伊之助
嘴平伊之助
そんなことできんのか!ままみや!!すげぇな!!
竈門炭治郎
竈門炭治郎
尼宮さんだぞ、伊之助!!…時間を計るものなんて、どこにもないですよ
不死川実弥
不死川実弥
アイツの時間感覚は絶対だ、問題ねぇ…
不死川玄弥
不死川玄弥
絶対的な時間感覚……、雪柱様………すごい……
鴉が戻ってきた。
貴女
貴女
あまり大きくない、人口は400人くらいの町
鎹鴉
鎹鴉
一ツダケ大キナ建物アッタゾ!!偉イヤツイソウダ!!
貴女
貴女
そこ行こう。竈門炭治郎、黄色いの、人間に化けた鬼を見破れるか
竈門炭治郎
竈門炭治郎
出来ます
我妻善逸
我妻善逸
(……黄色いの……、覚え方……)
そんな鬼にまだ遭遇したことないから、わかんないけど、やってみないとわかんない。たぶん、わかる
尼宮と目配せをする。
決まりだな。
不死川実弥
不死川実弥
行くぞ

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