第35話

キョトンとしていやがる。
1,326
2020/03/01 13:20
竈門炭治郎
竈門炭治郎
宇髄さんは、あなたさんと結構親しいんですね
宇髄天元
宇髄天元
まあ、鬼殺隊に入隊した時期が一緒だから、あいつとは一応同期だしな〜
不死川玄弥
不死川玄弥
同期なんですね。雪柱様はどんな方でしたか?
宇髄天元
宇髄天元
初めて会った時は、本当に人形みたいな人間っているのかと思ったな。あいつは、本当に戦うだけの人形みたいな奴だった。それが今じゃ、ああやって人間らしくいる……いい事じゃねぇか
そういや、なんか忘れてる気がしたな…。
なんだ???派手に思い出せねぇな。
竈門炭治郎
竈門炭治郎
義勇さんから聞いたんですけど、水の呼吸の使い手はあなたさん以外にも一緒に受けたって聞いたんですけど、その人は今どうしてますか?
宇髄天元
宇髄天元
ああ、思い出した!いるとか言ってたなぁ!そいつは俺も知らねぇ!
不死川玄弥
不死川玄弥
あ、知らないんですね
宇髄天元
宇髄天元
ああ、派手に知らねぇ!
しばらくすると、あなたが女中と一緒に出てくる。
宇髄天元
宇髄天元
お、いいねぇ。衣服屋の娘感出てんな〜
貴女
貴女
くっ……動きにくい……
宇髄天元
宇髄天元
見た目重視だ、仕方ねぇだろ。そしたら来い、あなた。それと……お前だな、不死川
不死川玄弥
不死川玄弥
俺ですか?
竈門炭治郎
竈門炭治郎
??
ちょっと来い、と別室へ手招きして座らせる。
宇髄天元
宇髄天元
不死川、お前はあなたの弟役として行ってもらう
不死川玄弥
不死川玄弥
…………………、!?!?
宇髄天元
宇髄天元
それには、その傷はちょっと目立つから化粧で隠す
不死川玄弥
不死川玄弥
え、ええ……
竈門炭治郎
竈門炭治郎
宇髄さん!俺は!!
宇髄天元
宇髄天元
お前は大人しく待ってろ
勢いよく手をあげた竈門だが、正直やることは今はないから床を指さすとしょぼんと座り込んだ。
宇髄天元
宇髄天元
あなたも不死川の隣に座れ、誰もが振り向く別嬪にしてやるよ。そりゃもう、派手派手にだ!
貴女
貴女
加減はしろよ
何言ってんだ、元がいいからある程度で十分なんだよ。化粧をしながら、話すことにした。
宇髄天元
宇髄天元
最近どうよ
貴女
貴女
どうって、なにがだ
宇髄天元
宇髄天元
お前の内面の話だ。不死川の反応を見る限り、お前はちゃんと変わってるよ。俺も派手にそう思う
貴女
貴女
はたして本当に変わってるいのか……、私は……
俺は化粧の手を止める。
貴女
貴女
自分でさえ気づいていないのに、それは変化したことになるのか?それはなんて言うんだ?変化…成長…異常…?
この馬鹿は派手に馬鹿だな。
宇髄天元
宇髄天元
それは成長なんじゃねぇか?
貴女
貴女
成長?
宇髄天元
宇髄天元
見た目じゃねぇ、心が成長したんだ。出会った頃のお前は、1人遊びも出来ねぇ餓鬼だったが……何がきっかけかは分からねぇけど、成長した。ちゃんと、そうやって誰かに興味を持つようになった。それは紛れもねぇ、成長だ
貴女
貴女
成長、興味…………そうか
お、なんか納得した。
貴女
貴女
私は不死川が今回の任務にいないことを、違和感に感じたのは不死川に興味があるからなのか
不死川玄弥
不死川玄弥
……
宇髄天元
宇髄天元
ぶふっっ!!!!
やっべ、思わず派手に吹いちまった。
こりゃ重症だなァ?
不死川玄弥
不死川玄弥
っ、ゆっ、雪柱様っ
貴女
貴女
なに?不死川玄弥
不死川玄弥
不死川玄弥
俺があに……風柱様の傍にいれない分、どうか雪柱様がお傍にいて下さい、お願いします……
照れくさそうに言う不死川を見て、あなたを見ると驚いた。キョトンとしていやがる。
宇髄天元
宇髄天元
お前、そんな顔も出来るんだな
貴女
貴女
は?
宇髄天元
宇髄天元
まあいい、そら、口紅を塗って完成だ。次、不死川。傷を消すぞ〜
不死川玄弥
不死川玄弥
は、はいっ、お願いします!
貴女
貴女
……
おもむろに考え出したあなたをほっぽって、不死川の傷を消す事にした。

プリ小説オーディオドラマ