駅到着
ゲットオントレイン
『ねぇどこ行くの?』
角「やっぱり気になる?」
『うん笑』
角「まぁ、お楽しみに待ってて」
『じゃあすっごい楽しみにしてる!』
角「ハードルが...笑」
この後電車の中でたくさんお話をした
角「もうそろそろ着くよ...って寝てる」
『スースー』
角「あなたー起きて、着いたよ」
『フワァ〜』
『おはようフニャ』
角「はぁ...このまま家に連れて帰りたい」
『なんか言った?』
角「ううん、なんにも言ってないよ」
角「じゃあ行こっか」
『うんっ!』
角「ここから少し歩いたところにあるよ」
『楽しみ!フフッ』
角「俺も」
角「あなた寒くない?大丈夫?」
『ちょっとだけ寒いかな...』
すると倫太郎は繋いでいた手を自分のコートのポケットに突っ込んだ
『/////』
角「どう?これで寒くない?」
『うん...』
いや、逆に暑いくらいだね、うん
角「着いたよ、ここ」
倫太郎にそう言われた私は、
恥ずかしくて下に向けていた顔を上にあげた
すると思わず、
『わぁ〜綺麗!!』
と、声を出してしまった
角「フフッ喜んでもらえて良かった」
『うん!これ凄いよ』
そう、私が見たものとは、
たくさんの輝いているイルミネーションと、
今私たちのすぐ目の前にある
こんなに大きなものは初めて見るくらいの大きなクリスマスツリーがあった
すると突然倫太郎がこちらに体を向け、真剣な眼差しを向ける
私も思わずかたくなる
角「あなた、」
愛おしそうに倫太郎に名前を呼ばれる
『はい』
敬語になってしまう
角「これからもずっと、俺の傍にいてくれますか?」
そんなの答えは1つ
『はい!』
今度はさっきよりも早く、元気に返事をする
角「フフッ」
倫太郎はどこか安心したように笑い、
体の力が抜けていた
そのあと私たちは夜ご飯を、
少し高級な所で食べた
お金は倫太郎が払うと言ってくれたので、
私は倫太郎に任せてしまった
帰宅後
ご想像にお任せします( ¨̮ )
fin.
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。