放課後
角「せっかくの部活の休みがー」
『ごめんって』
今私は誰もいない教室の中で角名くんと数学の課題をやっている
『角名く〜ん、ここの問題教えて』
角「これは、これをxに代入して解く」
分からないとこは普通に教えてくれるんだよなぁ〜
でもよく考えてみれば今私は男子と教室で2人きり
しかも顔が近い
そう考えるとなんだか恥ずかしくなってきた
自分の顔が赤くなるのが分かる
角「え、あなたちゃん何顔赤くしてるの?」
げっ、バレた
『見るんじゃないよ』
角「え〜、そう言われると余計に見たくなっちゃうじゃん」
『ちょ、やめんかっ!』
角「やっと見れた、すっごい真っ赤笑」
『う、うるさーい!』
30分後
角「んじゃ俺はそろそろ帰りマース」
『え、もう帰っちゃうの!?』
えー、まだ4分の1も終わってないよ
角「え、帰って欲しくないの?」
『..............うん』
角「........ッ!」
角「はぁ、しょーがないからもう30分居てあげる」
角「でもチューペット追加ね」
あ〜私の財布が軽くなるから出かけるとき楽だなぁ〜(半泣き)
『ありがどうございまずーーーー(泣)』
>>>>3話へ続く
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。