第40話

お誘い
2,842
2020/12/30 13:23










HR後









角「あなたちゃん行こっか」









約束通り角名くんが迎えに来てくれるっていっても同じクラスなんだけどね




※ちなみに席替え済みです











『うん!』










私は元気に答えて角名くんについて行く










体育館到着









まずは監督に挨拶だね











『今日部活を見学させて頂く蛙水(苗字)です!』










監督「角名から話は聞いてるよ」










次は主将かな...









あ、いた!









『北さんっ!』










北「お、あなたやん」










なんだか北さんと話すの久しぶりだなぁ










『今日は見学させていただきます!』










北「監督から話は聞いとる、こちらこそよろしゅう」









『はい!お願いします』









こうして部活はスタートした









前は喧嘩していた侑くんと治くんも今は真剣に息びピッタリ合わせてプレーしている










侑「おいサムー!さぼんなや!」









治「ゲッ、サボってへんし」










侑「今ゲッて言うたやろー!」









うん、息を合わせて真剣に。










北「2人とも、静かにせぇ」











侑・治「ビクッ」











北さん、さすがです











もう、惚れそうです









そして練習再開











バンッ











わっ...すごい...










前も見たから2回目だけど、











やっぱりすごい.....











角名くんのスパイクは...










なんかこう、他の人とは違う凄さがあるような...




とにかく、言葉では言い表せないすごさがある











練習終了←早い










私は角名くんを外で待っていた










しばらくすると、










角「あなたちゃんごめん、お待たせ」










息を切らし、肩を揺らしている角名くんが来た





『ううん、いいよ』









あぁ〜、こうやって許せるのも、




相手が角名くんだからなんだろうな〜









こういう些細なところで好きだって自覚させられてしまう。










『部活お疲れ様、じゃあ帰ろっか』











角「うん」











前一緒に帰ったときのように、私たちの間には"沈黙"は流れなかった










それもきっと、たくさん角名くんと話して、一緒に過ごした時間が増えたからだろうな....











だからこそ、好きの気持ちが大きくなっていくし、





私よりも角名くんと過ごしている時間が長い女の子が他に居るって思ってしまい、







私の心の中の汚い部分も大きくなっていってしまう...










角「あのさ、」










そんなことを考えていると、





角名くんが少し真剣な顔をして私の方を向いた










角「もう時期花火大会あるじゃん?」










『うん、あるね...』










角名くんは好きな女の子と行くのかな...?










それが私だったら、、、











なんて、思ってみたり










角「それ、一緒に行かない?」











『...へ?』








ついつい間抜けな声が出てしまった










『いい、の...?』









角「こっちこそ、いいの?」









『うん!もちろん!』









『私も!私も、角名くんと一緒に行きたいって思ってた!』









私は角名くんに熱弁してしまう









あー恥ずかしい









私が自分の顔に集まった熱を冷まそうと、


自分の顔を手でパタパタさせていると、











角「よかった....((ボソッ))」










角名くんがそう言っているのが聞こえた








角「詳しいことはLINEするね」







『うん!』










私は嬉しさでつい頬が緩んでしまう








きゅっと口を引き締める








角「今日話したかったのはこれだけだから、ばいばい」











気づけばもう、私の家の前まで来ていた









うきうきしすぎて自分の家の前に着いていた事すら忘れていた自分が恥ずかしくてしょうがない...










もうばいばいか...と思ったけれどLINEが出来ると思った私は、









半ばしぶしぶ、










『ばいばい』











そう言って角名くんと別れた










❁ ❁︎ ❁










男子と花火大会とか一生来ない民✋






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