あなたside
『…』
ゆり「…」
凄い沈黙が続いてる… 笑
ん~、なんて話切り出そう。
なーんて考えてたら、
ゆりさんの方から話し出してくれた。
ゆり「あの…あなた…さんでしたっけ、」
『え ?! あ、はい?!』
ゆり「玄樹とはどのようなご関係で、、、?」
『あ、ただのお隣さんです。左隣の』
ゆり「そうなんですね、、、」
『ゆりさんは…?』
ゆり「…私は、
玄樹の…元?彼女です」
なんで聞きたくなかったのに質問したんだろ 。
なんで元カノって分かってたのに私は質問したの?
『…その、元?と言うのは…?』
ゆり「…私がいけなかったんです。
親に反対されてでも行っておけば…」
『…良かったらその過去の話
聞かせてくれませんか?』
ゆりさんは重たそうな口を開いた 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!