あなたside
めざましテレビ:7時!7時!
…普段と変わらない朝…なはずだった。
まぁ、無理もないよね。
隣があの人気ジャニーズなんだから。
ガチャッ
私はドアを開くのと同時に隣のドアも開いた。
玄樹「あ、おはよう((ニコッ」
朝から可愛いんですけどーーー。((
『おはよ』
玄樹「仕事?」
『うん。そう』
玄樹「途中まで一緒に行かない?
渋谷でしょ?」
…なんで、この人がうちの職場を知ってるんだ…。
『なんで知ってるの?』
玄樹「時々、駅で見かけたことあったから」
『…へ〜。
あ、渋谷ってことは少クラ?』
玄樹「そこまで分かってるんだね、笑」
『まぁ、好きなんで 笑』
私は、玄樹…くんと、いろんな話をしながら、
駅に向かうことにした。
玄樹「ちなみに誰担?」
『紫耀くん』
玄樹「紫耀か…。
honey見に行った感じ?」
『お皿事件があった日に 笑』
玄樹「お皿事件って命名するのやめてよ 笑」
『えへへ、笑』
玄樹「聞いちゃいけないと思うんだけど…何歳?」
『同い年だよ?』
玄樹「え、21?!」
『そりゃ働いてるから』
玄樹「見えな!」
『それは老けてると?』
玄樹「いや、若い方 笑」
『それはそれは 笑』
楽しい話をしているとあっという間に渋谷についた。
玄樹「あ、俺こっちの道…」
『私、こっち…』
玄樹「じゃあ」
『うん…』
別れるのが寂しいような寂しくないような…。
いや、私の担当は平野紫耀ですよ?!?!
どうした…。自分…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。