あなたの下の名前side
無理して、笑う?私が?
そんなことない、私はちゃんと笑ってる
笑えてる
何も辛くない
何も苦しくない
_______本当に?
わからない、私は今どんな顔をしてる?
目の前の青柳くんは本当に心配そうに私を見ていて
あれ、私そんなに無理して笑ってたっけ
最後に心の底から笑ったのっていつだっけ
苦しくないって思うようになったのはいつだっけ
自分に嘘をつきはじめたのはいつだっけ
私は、私がやってたことは間違いだった?
みんなに心配をかけたくなくて笑ってた
でもどうだ、青柳くんは私が無理してることに
気づいてる
寧々だって多分そう
どうして、なんで。
_______クラシックが、怖くなったのはいつ?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。