第3話

メンタリスト
7,359
2020/09/20 07:15
獅子王司
それであなた。最初は…うん、誰を復活させるんだい?
司が私に聞いてきた。
(なまえ)
あなた
石化を解いてくれてそうそう申し訳ないんだけどね…私、人員選定できない
獅子王司
どうしてだい?
(なまえ)
あなた
確かに、私はいろんな人を覚えてる。けど、それは本やテレビで見たその人の表の顔でしかない
(なまえ)
あなた
その人の本質が私には分からないんだよ…
獅子王司
そうか…じゃああなたが人員選定が上手そうだと思う人を選んでくれるかな?
(なまえ)
あなた
…分かった
(なまえ)
あなた
私が石化を解きたいのは、『北東西 南』って人だよ
獅子王司
…それはどんな人なんだい?
(なまえ)
あなた
記者で、色んな人に取材したことあると思う。実際、私も取材された。断ったけどね。いい人だったよ。
獅子王司
あなたが言うなら間違いなさそうだね。うん、復活させようか
…よし、誘導成功。これで仕事がひとつ減った。
千空を探す時間も必要だから、私の仕事はなるべく減らさなくちゃ…。
──────数日後────────
南の助力があり、司の仲間はかなり増えた。
大樹と杠がこっちに来たときはかなり取り乱しそうになったけど、なんとか耐えた。
おそらく、二人は私が司についていることを知らない。
私が避けてるからだ。
…大樹に会ったら叫ばれて司にバレるだろうしね。
だから、今一番めんどくさい問題は…
あさぎりゲン
あなたちゃ~ん
メンタリスト、あさぎりゲン。
この人がいると、私は思うように行動できない。
心理を読まれたら即刻アウトだ。
(なまえ)
あなた
…なに、ゲン
あさぎりゲン
司ちゃんが呼んでたよ~あなたちゃんに話したいことがあるんじゃない?
………何だろう、何かしただろうか。
まさかバレた…?
私の考えを予測できる者がいるならば、ゲン以外あり得ないはず…
チラリとゲンの方を向く。
あさぎりゲン
…?どうしたの?あなたちゃん?
ダメだ、分からない。
ゲンはいつも笑っていて、感情が読めないのだ。
(なまえ)
あなた
…なんでもない。行ってくる。
あさぎりゲン
はーい、行ってらっしゃい♪
大丈夫。私はしくじってない。きっとバレてない。
自分を落ち着かせながら司のもとに向かった。

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