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第3話

¿ 2 ?
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2023/03/18 04:32
冬弥に弁当箱を届けに行ったら知らない
オレンジ頭の人と一緒に登校していた。

彼が冬弥の言っていた…相棒の……彰子…だっけ?
彰人
「青柳冬弥さんと相棒として歌わせてもらって
いる、東雲彰人です。」
彰人…彰子じゃ無かった……

なんて失礼な事を……

あっそろそろ練習の時間なんじゃ…?!
あなた
「じゃあ、そろそろ私は帰るね!
東雲さん、冬弥をよろしくお願いします!」
早く帰らないとお父様に お こ ら れ ち ゃ う …


















父親
「………遅かったな…。」

あなた
「ごめんね!冬弥の友達とお話しちゃって
遅れちゃった…!」

父親
「お前はクラシックを続けるよな?」

あなた
「………勿論!!」
嗚呼、また嘘ついた。

楽しくないクラリネットとヴァイオリン。

冬弥との約束を果たすためとかなんとか日記に
書いてあったけど、正直そんな約束をした覚えは
無い。

多分、あの時があったからだろう……














冬弥と別れた後、私は一度部屋に戻り日記に
記した。

日記

「冬弥からクラシックを辞めさせて貰えるように
説得しに行く。

これは絶対に忘れちゃダメ!!

冬弥が自分に合う音楽を見つけるまで私は
クラシックを辞めちゃダメ!!

冬弥が自分に合う音楽を見つけても辞めちゃ
ダメ。

冬弥がその音楽を極めて1番になって一緒に合奏
したら自由に辞めていい!!」

そう記して私は父に説得しに行った。
あなた
「お父さん…冬弥にクラシックを辞めさせて
あげて…!!
その分、私が頑張るから……!!」

父親
「あなた、分からないのか?お前は冬弥より才能
が劣っている。
一旦その頭を冷やしてこい、そこから判断する。」
父にそう言われた私は言われた通り外に出た。

鞄には必要最低限の物を入れて。

財布の中には今まで貯めていたお年玉。

それを使って頭を冷やすものと甘い物でも買って
家に帰ろうと思っていた矢先の事だった。

横断歩道を渡ろうとした時、信号無視の車に
跳ねられた。

その車の運転手は車から降りて

信号無視した運転手
「チッ出てくるなよチビが。」

そう吐き捨てて車に乗り込み逃げていった。

簡単に言えば信号無視した車に轢き逃げされた。

ただ、それだけの事。

幸い近所の方が見つけてくれて救急車を
呼んでくれたから一命を取り留めたものの
記憶障害が起きてしまった。

だから、きっと約束も一緒に…………


















ネ 〜 タ なんか ねぇよ ♪

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