第5話

友達
309
2019/03/01 12:05
モトキ
んん…
今日は珍しく早めに起きた。
モトキ
いっつも虹の声で起きるからなぁ…
いつも通り、制服を着て、朝ごはんを食べた。
モトキ
ごちそうさまでした。
モトキ
今は…
時計は7:45を指していた。
モトキ
えっ!?
モトキ
ちょ、マジかよ虹あいつ大丈夫か…?
いつもなら7時ぐらいに俺の家に来て、近所迷惑になるぐらい大きな声を出して俺を叩き起こすのに…
モトキ
あっ、熱?
モトキ
母さーん?
モトキ母
はーい?
モトキ
今日、虹、熱でも出したの?
俺がそう聞くと、母さんは携帯を取り出した。
モトキ母
虹ちゃんのお母さんから特に連絡来てないから、熱とかじゃないと思うよ〜?
モトキ
え、なんで連絡来てるかどうかでわかるの…?
モトキ母
あ、虹ちゃんがうちに来なかったら、モトキ、心配すると思って、虹ちゃんが風邪ひいたりしたら連絡もらうことにしてるの☆
モトキ
☆いらんでしょ。
モトキ母
現在7:50。
モトキ
行ってきまーす!!!
にしても、虹どうしたんだろ…
あ、モトキ!!!
なんて心配しながら走っていると、後ろから虹の声が聞こえた。
モトキ
虹!!
モトキ
どうしたの、なんか嫌なことでもあった!?
え、なんでそうなるの…?
モトキ
だって今日、俺ん家来なかったから…
あ、昨日、友達と電話してたら寝るのが遅くなっちゃって。
モトキ
友達ってこないだの?
そうそう!
梨花ちゃんたち!
モトキ
早速友達ができてよかったね。
ほんと!
モトキはできた?
モトキ
まだあんまりかな。
モトキ
やっぱ中学の時の奴らが一番だからさ。
…そっか。
モトキ
ん?
ほら早く行くよ!
モトキ
え、ちょ待ってよ!!
どこかの奴らのように足の早い虹だった。

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