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2021/09/21

第4話

真人兄様と夏祭り《その3》
真人(まひと)
真人(まひと)
よし、と
あなた

真人兄様・・・!
カッコいいです!

濃い青色の浴衣に黒い帯。
いつもは3つに分け結んでいる銀髪を
ポニーテールにした真人の姿に
あなたは「わぁ」と声を出す。

背も高くスタイルも良い真人は
何を着ても似合う。

普段見られない兄の浴衣姿に
あなたは特別なものを感じる。
真人(まひと)
真人(まひと)
ありがと。
俺もそう思う
妹の褒め言葉に
余裕の笑みを浮かべ真人は答えた。
これが陀艮だったら確実に
家のまわりを叫びながら10周ぐらい
走っていることだろう。
真人(まひと)
真人(まひと)
それじゃ行こっか
手を差し出す真人に
あなたは「あ!」と
何かを思い出した様に声をあげた。
あなた

真人兄様、
《見えるくん》は持ちましたか?

真人(まひと)
真人(まひと)
あ。
忘れてた
真人は浴衣の前に着ていたズボンの
ポケットから
黒い革紐に赤いガラス玉のついた
ブレスレットを取り出す。

これこそ
通称━━《見えるくん(定価3500円)》。
何とも安直な名前だが
呪いが特別な呪術が施された
コレを身につけると
呪力のない人間にも
その姿が見える様になるという
優れものである。

本来の呪いからしたら
自分の姿が人間達に見えないことは
さほど問題ではないのだが
真人達のように人間同様に暮らしていると
そうもいかない。

真人だけでなく漏瑚も花御も陀艮も
あなたの通う学校の呪い達も
皆《見えるくん(定価3500円)》を
普段から身につけていた。
真人(まひと)
真人(まひと)
見えない人間に
どうして俺達の方が気を使わないと
いけないのかね
赤いガラス玉を
右手の人差し指と親指でつまみながら
真人は面倒臭そうに言う。

学生は
学校で無償に配られるが
もし紛失したり壊したら
自費で買いなおさなければならない。
定価3500円は地味に痛い出費である。

自分たち呪いより見えない人間が
見える様に努力するべきではと
真人は思っていた。

あなた

うーん・・・。
でも、
たくさんの人間さん達と
お話できるのは
良いことだと思うですよ?

真人(まひと)
真人(まひと)
それもそうか
今から行く祭りも学校も
ファミレスも自分の姿が見えないと
色々と《成立》しない。

人間に姿が見えるあなたと
フルに楽しむこともできないだろう。
真人(まひと)
真人(まひと)
俺達呪い
人間に合わせてやったほうが
楽なんだろうな
あなた

です?

真人の言葉の意味は
よく分からないがあなたは
とりあえず返事をした。