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2021/09/21

第3話

真人兄様と夏祭り《その2》
あなた

父様達
行っちゃいました・・・

真人(まひと)
真人(まひと)
行っちゃったね
真人と庭で漏瑚達の乗った車を
見送ったあなたは
しょんぼりと肩を落とす。

さっきまで漏瑚達を
心配させまいと元気に手を振っていた
健気で可愛い妹の頭を
真人は「よしよし」と撫でてやる。
あなた

ふ、ぇ・・・っ!
真人にーさまぁ・・・っ!!

ずっと泣かないようにと
堪えていたのか。

あなたは父と母の前では
《しっかりした子》でいたいらしく
辛いことがあっても
2人の前では無理して何事もないように
振る舞うことが多い。

しかし、
兄である真人と陀艮の前では
こうして自分の気持ちに
正直になるのだ。
真人(まひと)
真人(まひと)
よしよーし・・・、
ほら聞いてあげるから
言ってみな?
あなた

あなた・・・っ!
ほんとはっ、
とーさまも、かーさまも
だごんにーさまもっ、
いっしょが
よかったですぅっ!!

真人(まひと)
真人(まひと)
うんうん・・・
あなた

おまつりっ、もっ!
いっしょしたかったっ、
です・・・っ!

しゃくり上げながら言う
あなたを真人はお姫様抱っこする。
真人(まひと)
真人(まひと)
ほーら!
もう泣かない!
父さん達はいないけど
俺がいるんだからっ!
あなた

まひとにーさま・・・っ

真人(まひと)
真人(まひと)
お祭り、
俺と一緒に行ってくれる?
あなた

・・・はいっ!
真人兄様と
お祭り行きたいですっ!

あなたは涙を手で拭い元気に答えた。
◆◇◆◇◆◇
真人(まひと)
真人(まひと)
うん・・・、
可愛いよあなた
あなた

真人兄様はやっぱり
何でもできるんですねっ!

別荘の居間で
少し着崩れていた
あなたの浴衣を直した真人は微笑む。

淡い緑色の布地に白い花が描かれた
浴衣に身を包むあなたは
兄として贔屓目に見ても━━
いや実際に可愛い。

パッチリした目に
ぷっくりと弾力があり
柔らかそうな唇、
ほんのりと桃色に染まった頬。

もともとの素材がいいのもあるが
化粧もせずに
ここまで可愛いと
逆に恐ろしく感じてしまう。

よく陀艮が
「あなたが可愛すぎて
誘拐されないか死ぬほど心配」
と言うがその気持ちがわかった。

━━俺の妹は間違いなく可愛い。

ジッと自分を見つめる真人に
あなたは
『どうしたんだろう?』と小首を傾げる。

それすら可愛くて
あなたは天性の魔性かもしれないと
真人は思った。