スタッフ
松山 ゆい役、
izuさん入りまーす!!!
いず
よろしくお願いします!
由井坂さん
いずさん!
急だったのに受けてくれて
本当にありがとう。
これからよろしくね。
いず
いえいえ!
私も楽しみにしていました。
精一杯演じさせていただきます。
《《《プルルルルル》》》
《《《プルルルルル》》》
スタッフ
はい。
並木優さんですか?
あっはい。どうしても?
了解です。監督に伝えますが、
またこちらから詳しいことは
折り返し
電話を入れさせてもらいます。
はい。
そちらも、出来る限り
お願いします。
はい。ではまた。
由井坂さん
おー?どうした??
並木マネ?
スタッフ
あっはい。
並木 優さんの
マネージャーさんからで、
道路で事故があったらしく、
渋滞が起こってしまって
撮影開始時刻には
間に合いそうにない…と。
由井坂さん
まじかー
時間は無いから詰めていかないと
いけないんだけどなー。
まぁ、こういうことも
よく聞く話だけど
ちとタイミング悪いなー…
スタッフ
どうしますか?
由井坂さん
とりあえず、撮影開始は
一時間伸ばそう。
俺も心当たりある俳優に
声かけてみるから。
最悪、キャスト変更も
視野にいれる。
スタッフ
了解です。
マネージャーさんに
連絡いれときます。
スタッフ
キャストのみなさんは、
各自休憩とします。
またタイムスケジュールは
連絡しますので、
よろしくお願いいたします。
由井坂さん
すまんねー。
撮影開始は
一時間先伸ばしです。
よろしくーー
いず
あっはい、了解です!
いず
(時間がないのに、
タイミング悪いなー。
でも仕方のないことだし、
私は私の出来ることをしないとね。)
佐野さん
いず、僕らは待つしかないから
息抜きにでも
園の子達と遊んできたら?
最近これてなかったでしょ。
いず
そうですね!
そうします。
さくら
いずちゃーーーん!
遊べるのー?
いず
さくちゃん!!
遊べるよ!
何して遊ぼうか~
まい
私もいーれて!
いずちゃん久しぶりだねっ
あさ
俺もーー
いず
まいちゃんもさくくんも、
一緒に遊ぼう!!
あさ
なぁ!まい、
そうもいれようぜ。
まい
んー?そうくん?
さくら
そうくんなら、
裏庭いたから
行こーー!
さくら
いずちゃんも!!
いず
そうくん?
あさ
おう!
そうのやつ、最近元気無いから
いずと遊べばきっと元気になる。
いず
ははっそうかな?
良いよ。いこー。
まい
きっと仲良くなれるよ!
れっつごーーー!
いず
(そうくんって
あの銀髪に青の瞳の
綺麗な子だよね?
やっぱりみんなも
心配してるのかな……?)
一度しか見たことは無いけれど、
あの綺麗な色は一度見れば忘れることはない。
とても透き通っている綺麗な髪と瞳。
いず
(一度話してみたかったし、
ちょうど良いかも。)
あさ
そうーー!!
遊ぼうー。
まい
そーうくん!
いず
(やっぱり綺麗…。)
そう
みんなどうしたの?
何か撮影が
あったんじゃなかったっけ?
あさ
休憩らしい!!
いずも休憩だから
連れてきたんだーーー!
そう
へぇ、どうも……
いず
初めまして!
いず
(あさくんたちには
優しい顔をしているけど
私には冷たいかな…。
園長さんから話は聞いてたけど…。
今の瞳の青は…とても冷たい。)
そう
ごめん、あさ。
俺、向こう行ってる。
あさ
えーー?なんでー?
いずもいるんだし、
遊ぼうよー。
さくら
そうだよー
そう
………。
いず
あさくんたちもこう言ってるし、
少し遊んでみませんか?
そう
あさたちのためだから…
良いよべつに。
いず
うん、ありがとう
まい
私たち、縄跳びとってくるから
二人は待っててーーー!
さくら
あ!私もスコップ持ってくる。
あさ
俺もいく。
ちゃんとまってろよー?
いず
うん!待ってるよー。
いず
(うん…。ちゃんと待ってる。
だけどさ、
そうくん?と二人にしないでーー…)
いず
えっとそうくん?とは
初めましてだよね?
そう
俺はお前のことは知ってたよ。
妙に明るいやつだなーっと。
いず
(何かトゲトゲしいなぁ…。
ほんと気まずい…)
いず
だったら知ってるか、
私、ここの園の出なんだよね~
そう
……っそう…なんだ。
いず
(あれ?なんか表情が
柔らかくなった…?)
いず
だから、
今回のドラマで
この園のことを伝えられたら
いいなって思ってて…。
意気込んでるところ!
そう
そっか…
最初バカにしてんのかなって
思ってたりしたんだけど
印象変わった…。
ごめん。
いず
え!ううん!
精一杯良いものをつくるから
見てくれたら嬉しい!!
そう
うん。
いず
(さっきより表情が
柔らかくなったかも…?)
私が同じ園の出身だというのは
やはり思うところがあったのかもしれない。
いず
実は園長さんから
君の話聞いてたんだよ。
そう
………。
そう
何?思春期のガキだって?
いず
違う!そんなことじゃ
そう
俺は親に捨てられたのに
何年もたったとき
のこのこと現れやがった…。
大人ってみんな勝手……
いず
私も一度そうだった…
だけど大人がみんな
そうなわけじゃない。
そう
どうだかね…。
てか、何?
お前と同じだって?
そんな幸せそうな雰囲気
充満してるお前と
一緒にしないでほしい。
そう
この髪も瞳も
この生活だって
すべて親のせい
いず
(園長さんの話も
地雷だったかもしれない…)
そこにはほんとに深くて深くて…
遠くにいるような目をしているそうくんがいた。
いず
髪も瞳も?ほんとに
嫌なものなの?
私は君の色がとても好き。
前に一度見たときから
忘れられない。
引き寄せられる。
そう
お前…。素直なのな……
そう
お前もか…
バカ素直に言葉を出す…
そう
あさやまい…さくらたちしか
素直なやつはいないと思ってた…
いず
どういうこと…?
そう
『『表情が柔らかくなったと
思ったら…また冷たくなった……。
私、言葉間違えちゃったかな…。
でも!私の思いは伝えておかないと。
大丈夫だよって。
でも、さっきから何か変…』』
いず
え………?
何で私の思ったことがわかるの?
そうくんの口からは私の思ってたことが
まるで自分のことのようにすらすら出てきた。
そう
気持ち悪いよな……。
良いよ?気持ち悪いって言っても
そう
どうせ、俺には隠せない
いず
どういう…こと……?
そう
髪も瞳も親も…
僕が嫌われたり必要じゃないって
言われる理由じゃないんだよ…
そう
みんな…僕が怖くて…
気持ち悪いんだろうね……
いず
(喋り方が多分園長から聞いた
優しい頃の喋りに戻ってる…)
そう
優しい頃の俺?
今も昔も俺は俺だけど……?
いず
聞こえてる…?
そう
俺が誰からも必要じゃないのは…
そう
俺が……僕が嫌われるのは…
そう
人が心の中で思っていることが
僕には聞こえてくるからなんだよ…。
いず
人の思っていることが
聞こえてくる……?
そう
あぁ…。
俺にはどんなことも
みんなが心の中で
一度思ったことは
全て筒抜け…。
そう
なんでも…ね
その綺麗な瞳を揺らして
彼は悲しそうにそう呟いた。
これが私と“そう”との出会い。
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第6話 【大丈夫。】
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