あなた「ねむ…」
今日は高校の入学式。
初めての事ばっかできっと慣れないんだろうなぁ
知り合いなんてほとんどいないし。
大貴「おはよあなた!!」
あなた「い、いたぁぁぁ!!」
大貴「はぁぁぁぁぁ!?」
こいつは幼なじみの大貴。
幼稚園の頃からずっと一緒で家も隣。
親同士も仲良いからよく話してて…
大貴「お前誰と話してんの?」
あなた「え?あ、いやべ、別にぃ??」
大貴「ふーん、笑」
あなた「あ、あはは…」
昔っから大貴は上から目線で
私のお兄ちゃん的存在。
でもほんとはめちゃくちゃ子どもなんだよ?
ほんと5歳児みたい笑
大貴「だーれが5歳児だって???怒」
あなた「なんでもございません」
大貴「はいはい、てかあなたいいの?」
あなた「ん?」
大貴「もう8時だけど。入学式8時15分からだよ?」
あなた「え、えぇぇぇぇぇぇ!?」
大貴「ったく、行くぞ」
この時、腕を引っ張られながら走ってて
周りの人からすごい目で見られてたのは内緒。
私の高校生活は
中学校の頃と変わらず
大貴と一緒にスタートしました。
いい人に出会えたらいいなって思っていられるのは
あと1時間。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!