あなた「___だ、いき」
大貴「お前…ほんとバカだな…」
あなた「うぅ…」
私の目からは
涙が溢れていた。
その瞬間
なにかに包まれたような感覚。
あなた「大貴…離して…」
大貴「ごめん、無理」
あなた「え…?」
大貴は私を抱きしめたまま
その後もずっと離してくれなかった。
___あなた「大貴…?」
大貴「…ごめん」
あなた「う、ん」
大貴「…早く帰ろ!!今日オムライスなんだよ!!」
あなた「ほんとお子ちゃまだね笑」
大貴「う、うるせぇ!!」
そう言うと大貴は
私の手を引っ張って独り言のように呟いた。
大貴「…今日は俺ん家来いよ」
あなた「…え、どういうこt 大貴「俺ん家…!!」 」
大貴「今日お前母ちゃんいねぇだろ?」
あなた「え、うん…」
大貴「お前の母ちゃんに言われたんだよ」
大貴「大貴くん家お邪魔します~って」
あなた「は、はぁ…!?」
大貴「はぁ!?じゃねぇだろ。昔一緒に泊まってたし」
あなた「いや、にしても高校生だけど」
大貴「あーもー、つべこべ言わずに着いてこい!!」
そう言って
私の手を引きながら
歩きだした。
こんな日常が
なんだかんだ幸せだったりして…
なんてね笑
___「まじか…」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!