第3話

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2,024
2018/09/27 09:14
名取颯馬
どう?もう行けそう?
あなた

はい…大丈夫です

名取颯馬
じゃあ車椅子持ってくるから待ってて
あなた

はい

車椅子を取りに、病室を後にしたあと、
雪村先生が近づいてきた。
雪村双葉
あなたちゃん、体調は大丈夫?
あなた

はい!大丈夫です

雪村双葉
相変わらず、仲良いですね。
あなた

え?

雪村双葉
名取先生と
あなた

い、いや、全然…!

雪村双葉
名取先生ね、あんまり患者さんと話さないの。だから、あなたちゃんが初めてって言ってもおかしくないぐらい😊
珍しいなって。
それを言い残して、病室を後にした。
名取颯馬
ごめん、遅くなった
あなた

大丈夫です

名取颯馬
ちょっと待って、乗れそう?
あなた

あ、

骨折した足を見てる名取先生。
名取颯馬
はぁ…じゃ、
そういってお姫様抱っこをして車椅子に乗せてくれた。
あなた

あ、…///

名取颯馬
なに照れてんの
名取颯馬
じゃ、行くよ
ゆっくりと押し始めて、庭へ向かった。
庭に着いた時、名取先生は私に、こう問いかけた。
名取颯馬
早くこの外に行きたい?
あなた

え?

名取颯馬
え?って
名取颯馬
病院なんかにいてもつまらないだろ
その問いかけに、「つまらない」と答えるのか、「楽しいよ」と答えるのか、迷った。
あなた

そ、そんなことない…です

名取颯馬
じゃ、楽しいってこと?
名取颯馬
ただ毎日寝てるだけで、遊ぶこともできないのに。
あなた

私ね、いろいろな先生方や、看護師さんと話している時間はとっても楽しんです😊

名取颯馬
そう
あなた

うん、だからつまらないとは思ってないです😊

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