第5話

吐き気が…
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2020/07/04 06:17
樹side

朝起きた時から頭痛と目眩があった

それでも俺に学校に行かないって選択肢はなかった

でもそれが間違いだったと気づいたのは3、4時間目の学年集会の時だった

学年集会が始まってわずか5分で吐き気が起き始め俯いたまま学年主任の話を聞いていた
佐久間大介
樹。もしかして吐き気すんの?
田中樹
まだ吐きそうになってはないけど気分が悪くなってきちゃってさ…
佐久間大介
先生。体調不良になってしまった子保健室に連れて行ってもいいですよね?
あなた

もう少し我慢できないの?

佐久間大介
このままだとその子吐いちゃいますよ?
田中樹
佐久間くんごめ…
佐久間大介
もしかして少し吐いちゃった?
田中樹
まだ吐いてはないけど結構限界来ちゃってるわ…
佐久間大介
無理しなくていいから休んどきな?
佐久間くんの肩に寄りかかる形で休んでいた

肩を叩かれて目を開けると目の前に阿部ちゃん先生がいた
阿部亮平
樹。体調悪いの?
田中樹
目眩と頭痛と吐き気があるんです…
佐久間大介
ねえ阿部ちゃん。このままだと樹が可哀想だよ…
阿部亮平
樹、保健室行ってこい
ってことで佐久間が樹を保健室に連れて行って
結局阿部ちゃんにも佐久間くんにも迷惑をかけてしまった

それなのに2人とも周りを適当にあしらって俺を庇ってくれた

そしてこれを機に体調不良の時は無理しないことを誓った

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