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第1話

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2020/02/05 11:00




















昔から







どこか、お嬢様気質だって言われてきた































父親は私が幼い頃





女を作って、借金とこのオンボロアパートを残して





居なくなった















その頃の私は




初めて、とてつもない怒りが芽生えた












アパートに残された母と私。














母は生まれつき、



心臓が弱かった


















当然、その当時の私では




バイトで十分母を支えられるほどの





経済力なんて持ち合わせてなかった














辛かった。












母は私に少しでも楽をさせたい。





そんな思いで、朝早くから


スーパーのパートに出かけ、





夜中までかえってこなかった
















家にいても、包装の仕事などもしていた。















母は私にこういった


























あなた、人はねどんなに辛くても笑っていれば何とかなるのよ











毎日毎日、






まるで自分に言い聞かせるようにこう言っていた。




















そして私が高校二年生になった春。





















母は空へと旅立って行った。


















どん底に落ちた私は




毎日、涙を流していた









父の残した借金はまだ半分以上も残っていた











辛かった。そのまま死んでしまいたかった。














早く母のいる所へ行ってしまいたかった。
















そんな時。















私の家に一人の男がやって来た。

































👑👸💍

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