第17話

”たっちょん” ”愛”
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2018/09/16 14:24
章ちゃん
章ちゃん
美味いなぁ!
未来
未来
うん!めっちゃ美味しい!
レストランに来た。美味しそうな料理の名前ばかり載ったメニューから、私はカレーを選んだ。
章ちゃん
章ちゃん
え!
お会計し終わり、店から出ると章ちゃんが急に言った。
未来
未来
ん?どうしたの?
章ちゃん
章ちゃん
いや…なんでもあらへん!
何か不思議に思い、章ちゃんが向いていた方向に目をやると
未来
未来
忠義…?
そこには忠義がいた。マスクしてるし、変装はしているけど、どこからどう見ても忠義だった。
未来
未来
誰…あれ…
しかも隣には女の人。仲良さそうに腕を組んで店の前のメニューを見ている。
章ちゃん
章ちゃん
章ちゃんは黙り込んでいた
私は忠義の所に行った。
忠義
忠義
え…未来!?
未来
未来
今日は仕事なんじゃなかったの
忠義
忠義
忠義は黙り込んでなんにも話してくれない。
未来
未来
失礼ですけど誰ですか?
私は隣にいる女の人に聞いた。
愛
私は…たっちょんの彼女です…
未来
未来
彼女…?
”彼女”という言葉を聞いて唖然とした。あと、”たっちょん”と呼んでることも。
愛
章大!!
そして、忠義の”彼女”は章ちゃんを見ると顔がパァっと明るくなり章ちゃんに抱きついた。
しかも”章大”呼び。
章ちゃん
章ちゃん
ちょっ、愛!!
章ちゃんはその”愛”という人の体を自分の体から離した。”愛”っていうんだこの人。色々ありすぎて何が何だかもう分からない。
未来
未来
忠義…浮気してたんだ?
忠義
忠義
…あーあ。やっとか?俺がお前なんか相手にするはずないやろ?
忠義はもう今までの優しい忠義じゃなくなってしまった。
未来
未来
何で?私は本気だったのに…
忠義
忠義
本気とか言ってるわりに、ようヤスとディズニー来れたな?
私なんか眼中になかったんだ。忠義の中に私はいなかったんだ。そう思うと涙が出てきた。
愛
ねぇ、この子誰?
愛さんは忠義に聞いた。
忠義
忠義
知らん
章ちゃん
章ちゃん
おい大倉!
章ちゃん
章ちゃん
お前…人の気持ち…未来ちゃんの気持ち考えろよ!
章ちゃんがこんなに怒っているのを始めてみた。
忠義
忠義
愛取られたからそんなん言うてんのやろ?
愛取られた?どういう意味だろう
忠義
忠義
愛、行こう。
愛
え!うん…
店に入るつもりだったんだろうけど、別の方向に行ってしまった。
未来
未来
何で…!
私の顔は涙でぐしゃぐしゃだった。それを隠すように章ちゃんは私を囲うようにして立ってくれた。

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