その鬼は、よっぽどの事がない限り、人間は口にしません。

たしか………大災害の前触れには、山奥や森の中から村や町に出て、人間を食べます。

それは、普段何も食べないので、その時に大量の人間を食べると………
鬼の奇襲で滅びた村の話は、いくつか記憶にあります

そして、一番厄介なのが、弱点も皆違うということです

首を斬ればいい鬼、心臓を刺さないと死なない鬼、または、腕や足を斬れば死ぬ鬼…………弱点が鬼によってバラバラなんです

分かった
その鬼は、日輪刀でも一応斬れるけど、致命傷にはならない
確実に殺すには、月白刀という刀……

二つ名を、"月の刀"という刀が必要

月白刀は、その大阪にある山の岩を、満月の夜に刀にすることでできるみたいです。
その鬼は、満月の夜には活動できませんから

あいつらのゆういつの弱点は、満月なんです

そう……

まとめると、日光は平気で、大災害の前触れのみ、人間を食べる。弱点はバラバラで、月白刀でしか致命傷にならない。ゆういつの弱点は満月

うん……私が行くよ

でも……！誰かが行かないと！
私は何となく土地勘あるし……！

……無一郎は来ないで

今回は本当に何があるか分からない
複数人で行けば、柱が一気に削れる可能性だってある

今回は私ひとりで行く

無一郎……今回ばかりは来ないで
鬼殺隊のこれからを考えて

私、これまでも無一郎と離れて任務に行ってたよ？

………私は……私たちは鬼殺隊柱
鬼を滅殺してこそ

それでもです！
一刻も早く行かないと、多くの人が犠牲になります！

それは………できない

今回は今までとは違うの！
今までの経験はそんなに活かせない！

万が一の事があれば、柱はまた戦力を失うの！
だから今回は単独行動が最適なんだよ！

とにかく、私はひとりで行く
満月も近いし

(ごめん無一郎……皆………
信用してない訳じゃない………
けど…今の状況を確かめるには、過去の記憶がある私が行くしかないから…………)