第52話

御館様とのご対面
12,865
2020/03/29 03:59
あなた

御館様、あなたでございます。

御館様
御館様
入っていいよ
あなた

失礼致します

御館様
御館様
どうしたのかな?
あなた

昨日の見回りの際、両親を鬼に殺されたという少年を保護しました。
山吹屋敷にて預かると共に、私の新たな継子にと考えております。
本日は、そのご報告にと…

御館様
御館様
そうか……
名を、なんという?
若登 伊澄
若登 伊澄
若登伊澄といいます。
そして、妹の鶴子です
御館様
御館様
伊澄……君は、鬼を斬るという覚悟はあるかい?自分の命さえ、かけて……
若登 伊澄
若登 伊澄
はい!俺は、師範のような、強い剣士になりたいと考えております!
御館様
御館様
その強い思いがあれば、大丈夫だろう。
あなた

御館様、もうひとつよろしいですか?

御館様
御館様
あぁ
あなた

産屋敷いろはについてです

御館様
御館様
っ……なぜ…その名を…?
あなた

私は、産屋敷いろはの記憶がございます。

御館様
御館様
それは……産屋敷いろはの生まれ変わりか…
御館様
御館様
あまね
あまね
あまね
はい
御館様
御館様
あなたに、産屋敷いろはの肖像画を持ってきてくれ
あまね
あまね
かしこまりました
御館様
御館様
産屋敷いろはには、確か子供がふたりいた。
産屋敷叶登かなとと、産屋敷ひずる。どちらも男の子だ。
あなた

私の記憶では、そのふたりは双子だったかと

御館様
御館様
そうだね。確かに双子だ。
あまね
あまね
持ってまいりました
御館様
御館様
ありがとう
あなた

ありがとうございます

御館様
御館様
確かに………あなたには、いろはの面影がある。
あまね
あまね
はい。
当時の産屋敷家には珍しい、黒髪のいろは様と、あなた様は同じです。
御館様
御館様
瞳の色も同じだね。
もしかしたら、光の呼吸も、あなたは習得できるだろうね
あなた

光の呼吸は……人を癒し、鬼の体力等を奪う技………
ですが、呼吸方法は思い出せないのです

若登 伊澄
若登 伊澄
光の呼吸………?
御館様
御館様
……何か思い当たることがあるのかな?
若登 伊澄
若登 伊澄
光の呼吸……聞いた事あるような…………
御館様
御館様
まあ、無理に思い出すことは無い。
産屋敷いろはについての記録は、この屋敷にあったはずだ。
あまね、悪いが、あなたを案内してくれ
あまね
あまね
かしこまりました。
こちらです
あなた

ありがとうございます

若登 伊澄
若登 伊澄
あ、ありがとうございます
────
あなた

長居してしまい、すみませんでした

あまね
あまね
いえ。また何かありましたら、お越しください
あなた

ありがとうございました。
では、失礼します

若登 伊澄
若登 伊澄
師範、呼吸……とはなんですか?
あなた

呼吸とは、鬼殺隊の人間が使う技のことで、それぞれ呼吸には、相性の善し悪し?があるの。

あなた

例えば、私は雪柱だから雪の呼吸。
無一郎は霞柱だから霞の呼吸とかね。

若登 伊澄
若登 伊澄
俺は……なんの呼吸なのかな……?
あなた

確かに、楽しみだね

若登 伊澄
若登 伊澄
はい
鶴子
おぎゃぁぁ。゚(/□\*)゚。
若登 伊澄
若登 伊澄
つ、鶴子?!どうした?
鶴子
おぎゃぁぁ。゚(/□\*)゚。
あなた

貸してみて

若登 伊澄
若登 伊澄
は、はい
あなた

♪こんこん小山の子うさぎは
なぁぜお耳が長うござる
小さい時に母様が長い木の葉を食べた故
そぉれでお耳が長うござる♪

鶴子
(* ´ ꒳ `*  )
若登 伊澄
若登 伊澄
な、泣き止んだ?!
あなた

寂しかったんだよきっと。

若登 伊澄
若登 伊澄
……師範を見てると、母さんを思い出します。
あなた

そう?嬉しいなぁ

鶴子
キャッキャヾ(*´∀`*)ノ
あなた

そうだ!
明日、任務に一緒に行かない?
まずはどんなのか分からないとね

若登 伊澄
若登 伊澄
はい
あなた

鶴子ちゃんは、しのぶさんに預けておこうか

若登 伊澄
若登 伊澄
蟲柱の方ですよね
あなた

そうだよ。よく覚えてたね

若登 伊澄
若登 伊澄
でも……万が一のことがあったら…………
あなた

大丈夫。
私が守るからね。

若登 伊澄
若登 伊澄
……!はい!
あなた

( ^ω^)

あなた

着いたよ。
お風呂に入っておいで。
鶴子ちゃんのお風呂は私が入れておくから

若登 伊澄
若登 伊澄
ありがとうございます師範

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