俺こんなとこで…
でもあなたちゃん……
いやここで彼女のせいにするのは…!
そうじゃなくて俺が言いたいのは…
あ〜彼女の服も俺の服も…
もちろん全身が絵の具でベタベタ
でもすごく幸せそうな彼女
『それはどういう意味で?』なんてうっとりした顔で言ってくるんだから俺は遊ばれるのか?と思えてくる…でも
あなたちゃんほんとに良かった
笑顔が増えて………って
この部屋…
慌て出す俺に彼女はにっこり笑って
『安心して(。•ᴗ-)♡』という彼女がもう愛しくて堪らない…!
ねぇこのままもう1回いいかなぁ
あなたちゃんも許してくれそうだし……
いやいやいや
あっ流石に黙っちゃった…
引いたよね?
と思ってたら彼女の顔がみるみるうちにリンゴみたいに染まって
ガチャ
ちょっと思考が停止する俺
え?"お好きにどうぞ"ってことはいいよってこと?
シャワーに突撃してもウェルカムな感じで受け止めてくれるってこと???
俺は彼女を追いかける形で部屋を出た
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!