ドアの前で紫耀が叫ぶ
多分、片寄涼太が
あなたを助け出す
分かってる、そんなこと
だけど、死のうとしてる大切な人を
ほっておくなんて
できるわけねえよ、、、
歌えなくなっただけだろ?
声が出せないだけだろ?
なのに、それだけなのに、一瞬で
こんなことになるなんて
King&Princeのメンバーだけには
諦められたくなかっただろうに、、
屋上
死ぬなら、ここしかないよね
死ねる場所
ここなら、誰も来ないはず
死のう
バイバイ、みんな
私、死ぬよ?みんながそうして欲しいなら
死ねるんだよ、私は
そのくらい、みんなのこと
あなたが、屋上に上がるのをみて
着いて行ったら飛び降りようとして
というか、飛び降りて
すんでのところで手を掴んだ
あなたは、嬉しそうだった
嬉しそうに、泣いていた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。