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side:伊吹
私がゲートをくぐったら、目の前には真っ黒い馬車が止まっていた。なんだろうと思っていると、御者の人から、早く乗れと急かされて乗ってしまった。
今思えば、それに乗らない方が良かったのかもしれない……。
よくよく馬車を見ると、後ろに棺が乗っかっていた。
いきなり声が聞こえた。
御者の人は、とても機嫌が悪そうだった。
私は仕方なくその棺の中に入った。
突然の眠気が私を襲った。そして私は、深い眠りについた。
そうして、黒い馬車はその場を後にした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。