第12話

寮の内見と体力育成
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2022/01/31 06:54
談話室に入ってすぐの椅子に座らせてもらった。
んだけど……
なんとびっくりこのひとおちゃめ(´・ω・`)
リリア
くふふ、もう既に告知はしてあるからの、ほかの寮生もお主に気軽に話しかけてくれるであろ。
伊吹
いきなりですね。
ですがまぁ、そうして頂いて嬉しいです。
伊吹
自分から話しかけるのは、ちょっと……こう、無視されそうでできるか分からなかったので……。
リリア
自分から話題を出すのは苦手か。
伊吹
はい……
緊張してあまり話せなくて。
伊吹
それに……
リリア
なんじゃ?
伊吹
私と寮生の話題が、分からなくて…………。
この世界の常識はある程度身につけたとはいえ、まだまだ覚えることはある。
知らず知らずのうちに相手を傷つけてしまうのも嫌だ
リリア
そうか……
その問題もあったのう。
彼女の機嫌を万が一にでも損ねるようであれば、悪魔である彼ら二、何されすか分からんしなぁ
そうこうしているうちに、2校時目も終わりとなる時間が迫っている。
次の時間は体力育成。バルガスの授業だ。
バルガス
さぁ、時間だ!
まずはグラウンドの周りを走れ!
バルガス
2周したら終わっていいぞ!
はーいと、なんだか元気の無い返事だ。
そんな、嫌なのかな?
トレイ
……バルガス先生の体力育成は、学生の俺達にはだいぶハードなものばかりなんだ。
トレイ
今は多少落ち着いたみたいだが、赴任してきた最初の頃は、自分のおなじ体力育成メニューを生徒にやらせようとしたらしい。
トレイ
当時のサバナクローの寮生が対抗心でやってみたら、昼休みに倒れて、病院に救急搬送されたからな。
トレイ
それもあって、今はだいぶ落ち着いたみたいなんだ。
リリア
ちなみに、その生徒は全身が筋肉痛も肉離れを起こしかけていたらしいぞ
リリア
それもあって救急搬送されたらしいの。
伊吹
そんな……事が……あった……んですね……
伊吹
凄い……ですね……。
……息が切れ……て……いません……から……
トレイ
これはもう、慣れだな
どこか諦めたように、トレイさ……君は、言った。

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