あなたside
駿「……えっ、!?え、ちょ、、もっかい言って?」
「…だ、から……恭平のこと好きになっちゃって」
駿「んで、挙句の果てに…?」
「…っ、キスしちゃった………」
駿「うわぁぁぁ〜……」
2人して頭抱えて悶絶。
こんなアホっぽい絵面は誰にも見せられないから、しっかり2人しかいない空間で叫び出しそうな心の声を噛み締める。
…私!!ほんとに何してんの…!
あれから恭平とは目が合わせられなくて、仕事でもないのにキスをしてしまったあの事実がもうどうしようもないくらい恥ずかしい。
…ほんと、気が狂ってたあの時は。
……いや、それにしても、だよ。
「どうしよ…」
駿「うーん、、でも今ここで距離とったらまた不仲ップルやで?なんなら ップル とれてただの不仲やん」
「……それは、やだっ、、」
駿「だからあなたが行動するしかないと思うよ」
「私から…?」
駿「キスを弁明するなり、告白するなり」
「こくっ、?!」
……告白?
私が?恭平に?
「…っむりむり!!」
駿「そ?俺的にはアリやけど」
「それ駿だけやって」
だってメンバーだよ?
当たり前のように告白なんて選択、除外してたから動揺が隠せない。
ただでさえグループに女が1人いて反対する人もいて、アンチもいて、、複雑な思いをさせてしまっているなにふぁむだって少なからずいるはずなのにそんなこと。
駿「…じゃあ逆にどうするん?」
「わかんない、、」
駿「諦めて恭平以外を好きになる?」
「恭平以外、?」
初恋は実らないって聞いたことあるな。
…私も例外ではないんだろうな。
そんなことを思いながら少し凹んでいると、誰かが近ずいてくる音がする。
じっとドアの方を見つめれば、やがて静かにドアが開いて。
恭「…おった。ふたりともなにしてるん」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。