" まあ、、押し倒したくはなったな "
………………っ〜〜、!?
「…っな、、……なに、」
この短い会話の間で何があった……?!
確かめたい気もしたけど心の中は大パニックな上にキャパオーバー。
なぜか駿に抱きついたのは照れ隠しなのか自分でもよくわからないけど。
駿「ふは笑 不仲飛び越えて恋してるみたいやん」
「もうやだ、、キスしただけで恥ずかしいのに………恭平の顔見れない」
駿「そろそろくるで?笑」
「やだ、、隠して」
駿「はいはい、これからお仕事ですからね」
ポンポンと頭を撫でられてもそわそわして全然落ち着かなくて。
やがて楽屋に近ずいてくる足音になんとなくソファーの背もたれに隠れてみれば、駿に鼻で笑われる。
ガチャっと扉を開けて現れたのは恭平で、ドキッと心臓が跳ねる。
恭「…はよ〜」
駿「お、噂をすれば」
恭「なに?また昨日の話?」
呆れたように笑う恭平はいつもと一緒のはずなのになんか遠くて。
…なんか、かっこいい。胸が苦しい。
" 恋してるみたい "
なんとなく恭平を見つめてみるとそんな駿の声が聞こえて。
ばちっと恭平と目が合ってしまって、思わずバッと逸らす視線。
何気なくまた戻してみれば気にも留めてないように準備している。
……まさか、ね。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。