第40話

story39.
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2021/01/14 23:08

— 番 外 編 —















恭平とは同期で、恭平の隣は私にとって居心地のいい場所でもある。




これは、私たちが入所していくつかの年が過ぎた頃のお話。




















































入所当時の私は人前で泣きたくない、甘え下手な女の子。




恭平とそこまで関わることも無くて、恭平のことが少し怖かったのも覚えてる。






















しばらく経てばもう恭平の人間性や天然な面白さにきづいて一緒に居るようになったけど。

































ただ、レッスンはとにかくきつくて、アクロバットとかダイナミックな動きが苦手な私にはかなり厳しい時間だった。





























「……っ」


































夜みんなが帰るまで残って練習して、1人でレッスン場で泣いて帰るのがルーティンだった時もある。




ほんとに、タオルと友達だった。




そんな時。
































恭「忘れも、の、した……え、あなたどうしたん」









「…!な、なんでもない」




























私の顔を見るやいなや、急にあたふたしだす恭平。




視線も定まってないし。




咄嗟に目元を拭って笑顔を作る。









みら、れた?




























恭「なんでもないって…目赤くなってるし…」











「……花粉症なの」









恭「いや今冬やん笑」
























" ほんま嘘へたやな " そう言って私の隣に腰かける。




どうやら冷静さを取り戻した様子。

























恭「で?どした?」









「…上手くできない自分が、嫌なだけ…なんで私女の子なのかな…」






























女性アイドルに憧れていたのになぜか男世界のジャニーズに入った私も、今では男性アイドルになりたいくらいジャニーズが好きになった。




なんで私は普通に、普通の状況でこの事務所に入れなかったのかな。


























今苦手なアクロバットも、みんながするようなダイナミックなダンスも、もしかしたら出来たかもしれないのに。











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