第48話

story47.
2,008
2021/01/26 14:31









恭平side























普段より心做しか背中が小さく見えるあなたは、この間のことを気にしているんかな。




必要以上に俺に近ずいてこないし、なんならちょっと……避けられているというか。




なんだか前の距離感に戻った気がする。






















……俺やってきにしてないわけじゃないし、どういうつもりだったのかだって問いただしたい気持ちはあるし。




でもそんなことをして、前よりも距離が離れて、、また不仲って騒がれてしまうのは嫌やから。





何も言わず、スマホに視線を戻す。
































、、、柔らかかった。
















いかにも女の子って感じの、、柔らかさと甘い匂いが鼻を掠めて。




急でびっくりしたっていうのもあるけど、かなりドキッと……したなぁ。




雑誌の撮影の時とは違って誰もいない、2人だけの空間であんなこと、したから。




















あの時の淡い恋心みたいなもんが、ぶり返しそうでため息をつく。

































あいつは、大事なメンバーの1人。




おれとあなたなら納得するんやない、なんてみっちーには笑われたけどそれでも…この気持ちはやっぱり抑えるべきで。




あの時の俺の選択は間違ってなかったと思う。































俺はあいつとの関係を、どうしたって崩れることのないメンバーという関係性でとどめておきたいだけなんかな。




壊れるのが、怖いんかな。























































































だから俺は、この気持ちに蓋をする。


































































…例えまた、あなたを傷つけてしまったとしても。






















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