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第3話

あの言葉
139
2018/06/06 11:22
休み時間。
私の隣では、女子や男子が揃ってお話し中。
私は気にせず、いつも通りイヤホンを付けて誰も近付けないようにする。

そのまま時は過ぎ昼休み。
私は、教室を出て屋上に行く。
屋上は誰もいなくて静かで……とても落ち着くんだ。
いつも通り弁当を食べ終わり、寝転って空を見る。
ボーッとしていればドアが開く音。
バッと起き上がり、そっちを見ればそこには……
あなた
……安藤くん。
そう、転校生の安藤祐希くんが居たのだ。なんで……と思っていれば、安藤くんはニコッと笑って、
安藤祐希
一人で教室出ていくの見えたから、捜したんだ。
なんて言う。普通の女の子なら、ドキッてするもんなんだろうけど、私にはとても信じられなかった。
あなた
……そうですか。
そう返して、私はまた寝転ぶ。こういうのは、無視しといた方がいいんだよね……それに、こういう態度したら、「なんだこいつ」って思って、どっか行くだろうし……なんて考えながら目を瞑る。
けど、私の予想は大幅に外れる。
安藤祐希
なんで一人がいいの?
そんな声が聞こえたと思ったら、私の横に人の気配。そっと目を開け、そっちを見ると、安藤くんが私の横に座っていた。
あなた
!?
驚いた私は、バッと起き上がりすぐに離れる。でも、相変わらずニコニコしている安藤くん。この人一体……
あなた
……人なんて信じれませんよ。信じたら終わりなんです。
きっと、この人はめちゃくちゃ聞いてくるだろうから、私は顔を逸らして、言った。
急に静かになったと思ったら、また私の横に人の気配。そっちを見ると、安藤くんが私の横に来ていて、
安藤祐希
信じれるよ、人は。他の人が無理なら、僕を信じてよ。僕は皆とは違う。信じて。最後のチャンス僕にちょうだい?
いつになく真剣な顔で言う安藤くん。
なんでそんなこと……

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