第2話

出会い
149
2018/06/05 08:38
私は、学校で孤立していた。まあ当たり前だよね。
そう思いながら、学校に来て席に座る。
いつも通り、イヤホンをして誰も近付けなくさせる。
しばらくすれば、先生が入ってくる。
先生
席に座れー
ホームルーム始めるぞー
先生が来たので、イヤホンを外し先生の話を聞く。
先生
今日は、転校生が来ている。入れ。
教室のドアの方にそう合図をすれば、一人の子が入ってくる。
その瞬間に騒がしくなる女子達。
女子
ねえねえ!あの子カッコいい!
女子
ヤバい!
なんて言う声が続々。
うるさいよ……少しは静かにしてられないの?と少しイラついていれば、バンッと誰かが教卓を叩いた。
皆が驚いて、そこを見る。叩いたのは……転校生の子だった。
??
静かにしようよ。
優しく、けど明らかに黒い笑みを浮かべるその人。
な、何この人。でも、教室は静まり返った。
そのタイミングをみて男の子は自己紹介を始めた。
安藤祐希
安藤祐希です。転校してきた理由は、親の転勤です。
運動が得意なので、昼休みとか遊んで仲良くなりたいです。
よろしくお願いします。
ペコッと頭を下げてニコッと笑った顔は、この教室の女子達のハートを射抜いただろう。私は、興味ないけど。
先生
安藤は……そうだな、〇〇の隣に行け。
あなた
はい!?
先生
なんだ、嫌か。
あなた
い、いえ……
異議なんて言えない。さっきみたいにあの男の子が怒ったら怖いもん……。
男の子は短く返事して、私の隣の席に座った。
そして、ホームルームは終わったのだった。

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