第47話

これから二人で、家族で
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2019/05/06 12:40
注意)何か間違えちゃって話の順番が逆になっちゃってたりしてますので、この話は「三人からのプレゼント」というタイトルの話の続きからなので、ご注意ください!すみません!
無神ルキ
無神ルキ
...まあ今日は色々あったが...とりあえずは、俺の誕生日をお祝いしてくれてありがとうな、あなた...。
あなた

う、ううん!この企画を最初に考えてくれたのはコウ君だし、パーティの準備も皆でやったから私なんて...でも、一時はどうなることかと思ったけど、こうして無事にルキ君の誕生日パーティを皆でやり終えることが出来て良かったよ...カールハインツ様、ううん、お父さんも一緒に...。

無神ルキ
無神ルキ
...ああ、そうだな...。
パーティはお開きとなり、私とルキ君はコウ君達三人からのルキ君への誕生日プレゼントとして、私とルキ君が二人きりで過ごせるようにとルキ君の部屋に二人きりでいるのだった。コウ君達三人と、カールハインツ様...ううん、お父さんは下のパーティが行われていた居間で「家族」として積もる話をしているみたい...。
あなた

...もう、本当最初は頭が追い付いていかなかったよ...!皆でパーティの準備が終わったタイミングで急にお父さんからルキ君が反抗しただなんて言われて...エデンに来てみればルキ君が弱っちゃってるし、私もお父さんに吸われそうになるし...。でも、本当に良かった...お父さんも、前から私とルキ君のこと認めてくれてて...ルキ君の本意を聞き出すためにわざとこんなこと仕掛けて、こうして無事に覚醒も出来たし...お父さんとして、改めて仲を深めることも出来たから...。

私はそう言って、胸元の印を手で押さえた。覚醒の儀式を乗り越えたことで、覚醒をした証として刻まれた薔薇の痣...私はもう人間ではなくヴァンパイアであるのだという証でもある...。
無神ルキ
無神ルキ
...まさか、あの方...いいや、父さんが俺のことをアダムとして認めていてくれたとはな...俺は心のどこかでずっと諦めていたんだ...俺は所詮蛇の役割でしかないとな、だが父さんやコウ達、そしてお前のお陰でこうしてアダムとなることが出来た...やはり、頭が上がらないな...。
あなた

ふふ...。

無神ルキ
無神ルキ
...しかし、薔薇の痣とはな...しかもイヴであるお前と同じ痣、同じ胸元...か...。ふ、何だか感慨深いな...?
あなた

...っ!(うう、ルキ君...自分と同じ薔薇の痣、わざとなぞってくるなんて恥ずかしいよ...それに何だか、さっき言われたプロポーズのこと急に思い出しちゃって恥ずかしい...!)

無神ルキ
無神ルキ
...ふ、顔が真っ赤だな...?
あなた

...っ、だ、だって...!

無神ルキ
無神ルキ
...ふ、だが...改めて実感できるな、俺とお前は父さんの望むアダムとイヴとして覚醒できたのだと...計画についてはとりあえずこれからだ、今はこの誕生日の夜の二人きりで過ごす時間を大切にするか...?せっかくコウ達がプレゼントとして俺達にくれた時間なんだしな?
あなた

...っ...。(私をプレゼントにしてこうして二人きりで過ごす時間をくれるなんて思わなかったけど...でもやっぱりこうして二人きりで過ごせるのは嬉しいな...これからは正式にルキ君や皆と家族として、永遠に過ごせるんだし...これからも、二人や皆で楽しい思い出を少しずつ増やしていきたいな...。)

無神ルキ
無神ルキ
...ふ、そんな期待に満ちた顔をして...さすがは家畜、だな?まあ、イヴとして完全に覚醒し、俺と同じヴァンパイアになったお前の血の味も気になるしな...?俺へのプレゼントとして、その血を貰おうか?...ふ、そうだな...せっかくだ、お前も俺と同じヴァンパイアになったのならお前も一緒に俺の血を吸ってみるか...?
あなた

...っ、そんな顔なんてしてない...!...私がルキ君の血を吸う...?...っ、そういえば何か喉が渇いてきた...。

無神ルキ
無神ルキ
...ふ、お前はヴァンパイアとなってからまだ血を吸っていないからな...だが、やり方が分からないだろう?...俺が教えてやる、まずはこのキバでな...?...ん...。
あなた

...っ、あ...。(ルキ君...薔薇の痣のところから吸ってる...何だかいつもより熱くて...気持ちいい...。)

無神ルキ
無神ルキ
...ん...。ふ、イヴに、ヴァンパイアになってもお前の血は美味いな?...ふ、とろけた顔をしているな...?...ん...。
あなた

あ...ルキ、君...ん...。

無神ルキ
無神ルキ
...ふ、試しに俺の血を吸ってみろ...お前も限界だろ?...ほら...。
あなた

...あ、ルキ...君...(本当に...喉が渇いてきて...)ん...。

無神ルキ
無神ルキ
...っ、ふ、初めて吸うにしては良いんじゃないか...?...ん...。
あなた

ん...。(ルキ君が出した場所、私と同じ薔薇の痣のところだからそこから吸ってるけど...何だか熱い...これが、吸血するってことなんだ...。何だか私がルキ君の血を吸うなんて変な感じだけど...。でも、同じになったみたいで嬉しい...)ん...。

そうして私達はしばらくお互いの血を吸いあったりして過ごし...ルキ君の誕生日の夜は更けていった...。そうして少しずつお父さんがエデンで準備をしたりして、アダムとイヴのお披露目や、私達の結婚式をしていくことになっていったのだ...。一時はどうなるのかと思ったルキ君の誕生日も、こうしてアダムとイヴの覚醒を果たして特別な感じで迎えて、過ごすことが出来て、これからもアダムとイヴ、そして家族として新たな思い出が出来ていく...。改めて、大切なルキ君と...二人で、そして家族の皆で永遠に幸せな時間を紡いでいきたいと、私はそう思ったのだった...。
終わり
作者
...ごめんなさい、何か変な無理矢理感のある終わり方にしてしまって!ですがとりあえず、ようやく誕生日の2年目ちょっと過ぎて終わりに出来ました...ごめんなさいルキ様...あとでまたそのうちにお詫びも兼ねたあとがきを書いて、この作品はようやく完結します!皆様延ばしに延ばしててすみません...それでは、最後のあとがきまでよろしくお願いします♪

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