第14話

ルキの葛藤
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2018/04/23 13:31
無神ルキ
無神ルキ
...っ、くそ...やはり...。この弱い魔力では、ここから出ることは無理か...。
ルキは魔力を弱められていたが、それでも何とか出られないかと、何回か魔力を地下牢の柵に当てていたが、柵はびくともせずにさらに段々魔力が弱まっていった。
無神ルキ
無神ルキ
はぁ、俺は、何をやっているんだ...こうなることを分かっていて、あの方に反抗するとは...。
ルキは地下牢の壁にもたれ込み、そんな一人言を呟いていた。
無神ルキ
無神ルキ
(だが...いくらカールハインツ様の命令だったとしても、俺は...。)
無神ルキ
無神ルキ
だが...こうなってしまった以上、もうこれ以上はあの方に逆らうことなど...出来ない...。このまま、存在を消されてしまうことだってあり得るんだ...。だが...あなたのことが...俺はやっぱり好きだ...最初は確かに、家畜...イヴとしか思っていなかった、だが今は...。
無神ルキ
無神ルキ
だからいくらあの方からの命令とはいえ、計画のためだとしても...あなたをもう一度逆巻の奴らに渡すことなど出来ない...。だが、もうあの方に逆らうことなど出来ないんだ...あなた、すまない...。だがお前を渡す訳にはいかない...。あなた、俺は一体どうすれば...。
ルキはそう呟きながらうなだれていた。

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