第21話

怖い20
1,918
2022/03/17 12:55
神月·ベレル·(なまえ)
神月·ベレル·あなた
あ、あの、ごめんなさいっ!
知らない街に来ているのに軽率に外出した私に非があると思ったので、すぐにその場で頭を下げて謝った。お陰で大迷惑をかけてしまった。



私が急に頭を下げことにジョセフさん達はぎょっとしていた。ここまでの経緯を一切知らないジョルノさんはまず何が起こっているのか分からないと言いたげな顔をしている。



ジョナサンさんの「取り敢えず顔を上げて、ね?」と言う声が聞こえたので、恐る恐る顔を上げると、困ったような顔をするジョナサンさんと目が合った。



どうしてそんな顔をするんだろう…?と思って、少し首を傾げる。
ジョナサン·ジョースター
あのねあなた、僕は君にそんなに怒ってるんじゃなくて、心配なだけなんだ
神月·ベレル·(なまえ)
神月·ベレル·あなた
えっ…?
ジョナサン·ジョースター
きっとあなたも「この辺りを一周して帰ろう」くらいのつもりだったろうしね?
ジョナサン·ジョースター
兎に角、大丈夫だった?……誰か知らない人に会ったりとか、してない?
彼は笑顔でそう聞いてきたが、なんだか怖いオーラを醸し出していた。心なしか彼の声が低くなったような気がしたから。



なんと言ったら良いのだろうか。正直に話してしまっても良いのだろうか。そう私は考えていた。



私は確かに今日、外に出たら知らない男の人に出会った。ジョナサンさんみたいな高身長で、目付きの鋭い怖そうな男の人に。



そしてその人に言いくるめられた挙げ句、その人が友人と住んでいると言う家まで来てしまったが、申し訳なかったのと怖かったのとで逃げてきた。



そんな、兎に角宜しくない経緯を踏んでしまったわけだが……なんとなく言いにくかった。彼から……いや、彼等から醸し出されるオーラを前にしたら、怖くて言い出せなかった。



ジョナサンが「誰か知らない人に会ったりとか、してない?」と聞いた瞬間、他の4人のオーラも一変したのが何よりも怖かった。困惑している。



……申し訳ないけど、怖さが勝ってしまったから、ここはこう答えよう…。
神月·ベレル·(なまえ)
神月·ベレル·あなた
……と、特に誰にも…。
そう絞り出すように答えると、ジョナサンさんは「ふ~ん…?」と、まるで納得していないような表情で私を見下ろした。外に出た時出会ったあの男の人よりも怖く見える。



優しい性格の彼からは想像がつかないような、妖しく細められた目でギロッと私を見る。急に戒められているような気分になってしまって、思わず床に目をそらしてしまった。



そんな私を見た彼は、私に視線を合わせて屈み込んで言った。
ジョナサン·ジョースター
…………本当かなぁ
久し振りに冷や汗が出た。

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