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第99話

小さなウソ
…マンション近くの繁華街だから…偶然に会うことはありえるけど…

私
…あの、
…どうして?
紫耀
紫耀
近くに用事があって……
紫耀くんが話をしながらかぶっているフードを外そうとしたので…
私
…だめ!
思わずその手をつかんで止め、かぶせなおした。
私
ここで、紫耀くんって気付かれたら?
紫耀
紫耀
…あっ…すみません…。
≪あれ?いつもと…なんか違う?≫
私
紫耀くん…
どうしてここにいるんですか?
紫耀
紫耀
えっと…俺、出かけててその帰りで…
私
明日、朝早くこっち出発ですよね!?
…荷物整理は?体調管理は??
紫耀
紫耀
っ!!あ、あのね…
俺、前日でも特別な事はしなくて…
私
何かトラブルとかに巻き込まれたら?
紫耀
紫耀
あの、私ちゃん?
≪様子…変だよな?何かあった?≫
私
…///
あなた

ねぇ… どうして?
紫耀くん…きっとウソついてる…

あなた

…2人きりで会いたくなかった…


レッスン場で振付けを教えてもらっていた時…

みなさんの、
教えてくれる仕草や距離感…
曲が始まった瞬間の真剣な顔…
歌の最中でも目が合うとみんなが微笑んでくれて…
すぐそばで優しい声が響いて…
またふざけて笑いあって……///


緊張より、すごくドキドキしてた…
息がうまく出来なかった…


みなさんとの距離を保っていないと…私が抱えているこの気持ちを抑えなければと思っているのに…
あなた

会えたこと…本当はすごく嬉しいのに…だけど…苦しぃんだよ…

紫耀
紫耀
私ちゃん?
…あの、リップクリームってまだ買ってないですか?買ってないなら…
私
まだ、買ってません。私、自分の用事を済ませている所なので。
明日、学校のあとに買おうと思って…
紫耀
紫耀
…用事は1人で大丈夫??
私
…はい。
なので紫耀くんお先にお帰り下さい。
紫耀
紫耀
あ、じゃあ俺…このあと自分で買って帰ります。ご迷惑おかけして…
私
あの…えっと、やっぱり買いました。
紫耀
紫耀
んっ!?
えっ、なに?
私
あの…待って…ごめんなさい…
紫耀
紫耀
私ちゃん?
…うん。待つよ。