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第1話

初めまして可愛らしいぬいぐるみさん
66
2021/06/04 09:40
それは、多分。6歳の誕生日だったと思う
私は、両親に捨てられた
恨んだ
凄く凄く
6歳の私でも分かった
『あぁ、捨てられたんだな』って
私は途方に暮れていた
もう死ぬのかって、ね
歩いた
もう何をしたらいいから分からなかったから
死ぬ前に、せめて沢山のところを見たいって
当時の私は思ったのかな
歩いた
沢山。歩いた
疲れた
そらそうだ。歩いたら疲れる
そうしたら、お腹も空いてきた
けど歩くのは辞めなかった
そしたら、遠くにゴミ捨て場が見えた
そこで私は驚いた
多分中学生くらいの男の子が、
可愛い
すっごく可愛いウサギのぬいぐるみを捨てていたんだもの
私は男の子が居なくなった途端ぬいぐるみを回収した
死ぬなら、このぬいぐるみと一緒に最期を迎えたいと思った
それなら幸せかなって
SCP―??????―JP―B
SCP―??????―JP―B
かわいい…………………………
そう思って、声に出した途端
何故か、捨てられたこのぬいぐるみと私を重ねちゃって
この子を捨てたあ  い  つ  SCP―??????―JP―Aが許せなくなって
少年
少年
……………………
SCP―??????―JP―B
SCP―??????―JP―B
……………………あははっ
殺した
しょうが無いよね
この子を捨てたんだもん
私は、悪くない
……………………………………そう信じ込むことが出来たら、
どれだけ良かったか

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