としみつside
俺は経過観察の為、暫く入院することになった。日が経つ度に俺は回復していったがあなたは何一つ変わらなかった。俺は時間が許す限りあなたの手を握った…。
あなたside
今としちゃんにそう伝えたい。思う事は出来るし意識ははっきりある。だけど体が思うように動かずただ真っ暗な状態の中でとしちゃんの悲しそうな声を聞くしか無かった。
ガラッ…
としみつside
すると手錠を付けた男が俺の前に姿を現した。50代ぐらいか…?その男からは反省の色が見えず、怒りに襲われ俺はいつしか犯人の胸ぐらを掴んでいた。
俺は胸ぐらから手を離した。すると次に警察の声が聞こえてきたが、俺の頭には届かなかった。
俺はあなたの頬にそっと触れた。
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