第2話

2話
7
2019/02/23 15:49
俺は言われた
なんで
信じてくれないの
お前らなら…
分かってくれたと思ったのに
助けてくれると思ったのに
心配してくれると思ったのに
高人 本当だって言ってんだろ!俺は正真正銘の西條高人だ!
東谷 ならさ、証拠は?ないのなら言えないな
綾木 確かにな
成宮 そうっすよ!
そういい3人は去った
高人 …なん…で
佐々木 高人くん大丈夫?
高人 え…?さ…さき…さん?
佐々木 あはは、すごい顔。ほら大丈夫だから立って
俺のマネージャー佐々木さんは俺の手を持ち立たせてくれた
高人 俺の事が分かるんですか…?
佐々木 そりゃあね。だって高人くんが子役の時から僕は君のマネージャーだから分かるよ。
高人 …
俺はその優しい声に泣いた
静かに


佐々木の妻 多分…ショックで立ち直れてないと思うわ。
高人 …そう…ですよね
佐々木の妻 ええ。しかも犯人に急に俺は西條高人だ!って言われたらイメージがつかないと思うの
佐々木 確かに言う通りだね。明日僕が3人に…いっ…
高人 いいえ。大丈夫です
佐々木 え?
高人 あの3人には…気づいてもらいたいけど…なんか申し訳なくて…
佐々木 なんで?
高人 あの3人が気づいたとしても犯人と話したりするのは辛いと思うんです。
佐々木 …分かった。今日から高人くんは僕の家にいたらいいからね?
高人 …ありがとうございます

東谷 …おはようございます。佐々木さん
佐々木 おはよう。東谷くん
東谷 …はい
東谷は高人が死んでからずっとこうだ
目も暗くてまるで親を亡くした小鳥のよう
佐々木 あっおはよう。さいじょ…じゃなかった。赤城くん
高人 おはようございます。
東谷 …ちっ
俺が来た途端東谷は舌打ちをする


また来たよ~?良く来れるね~

ほんとだぜ

さすが殺人犯だな
周りから言葉が飛び交う
もう諦めたのかもしれない
助けてもらえるのに

でも
たすけて
この体から俺を出して


高人 …
綾木 …おっと
綾木は少しふらつき隣にある花瓶が割れその花瓶の隣にいた成宮の顔に破片が当たろうとした時のことだった
成宮 …あ…れ?
俺は助けていた
俺の顔に血が出た
いたい
でも体が咄嗟に動いた
護らなきゃと
東谷 成宮くん!
成宮 淳太さん…
俺の頬に破片が刺さり血が出ている
なかなか傷は深いだろう
赤城 …大丈夫かい。成宮涼…いや成宮くん
俺は3人に目を背け言う
赤城 気をつけろよ。もし成宮お前が当たっていたら2人はまた大切なものを無くすことになってたな。
俺はそういい立ち上がった
東谷 てっめ…!
赤城 …おっと。なんだ?助けてくれたのにお礼はなしとは酷いな、でもお礼は言えないよな
流石に




俺はそう言い立ち去った

俺のパレットが汚れていく

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