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第2話

アルミンside
373
2018/08/03 14:18
「はっ!」
目を覚ます。もう、この光景も何度目だろうか、僕は急いで服を着替え君が待っている場所に向かう。
「アルミン、あんた今日は早いね」
「そ、そうかな?」
また、同じ会話が繰り返される。
君の声も、匂いも、仕草もすべて一字一句覚えてしまったけれど、君と話せるだけで僕は嬉しかった。
「アニ…じゃあ、そろそろ帰ろうか」
僕が手を差し伸べると照れくさそうに手を握り返してくれる。
可愛いなー
ふふっ。僕が笑っていると「な、何笑ってんのアルミン!」とげしげし僕を蹴る。そんな行動でも今の僕には嬉しかった。

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